インタビュー

本プログラムの担当者へのインタビューに続き、回収ボックス設置店舗、アカカベ薬局・大阪天満宮店の薬剤師 徳田さんに取り組みに参加しての気づきや変化、これからの活動に向けての想いを伺いました。
2026年06月05日
<アカカベ薬局様>
身近な容器から、地域の環境を考える
―調剤薬局から広がるぬりぐすり容器リサイクルの取り組みー
ぬりぐすりが身近にある店舗だからこその気づき
大阪市内の商店街にあるアカカベ薬局・大阪天満宮店。近隣には皮膚科のクリニックがあり、日々多くの患者さんがぬりぐすりを手にされています。
調剤薬局では、ぬりぐすりの使い方や量、塗るタイミングなど、患者さんの生活に寄り添った相談を受けることも多くあります。
Q. 日々ぬりぐすりに関わる中で、容器について意識することはありましたか。
そう問いかけると、徳田さんは少し考えてからこう話します。
「ぬりぐすりはとても身近なものですが、使い終わった後の容器については、これまであまり意識することがありませんでした。」
扱う機会が多いからこそ、当たり前のように見過ごしていたことに、あらためて気づくきっかけになったといいます。
環境活動が「自分ごと」になった瞬間
Q. このプログラムを知ったとき、どのように感じましたか。
ぬりぐすり容器リサイクルプログラムとの出会いについて伺うと、徳田さんは率直に答えてくれました。
「これまでは容器をそのまま捨てていましたが、リサイクルできると知って、環境に対して自分も関われることがあるんだと感じました。」
環境活動というと特別なもののように思われがちですが、この取り組みは日常の延長線上で関われるものでした。
「普段の業務の中で自然に取り組めるので、自分にとっては無理なく関われる活動だと感じました。」
身近なものを通じて関わることで、環境への意識が少しずつ芽生えてきたと話します。
調剤薬局だからこそできる関わり方
Q. 回収ボックスの設置場所については、ドラッグストア側ではなく、あえて調剤薬局内を選ばれました。その理由について教えてください。
「調剤に来られる患者さんの方が、ぬりぐすりを使われている方が多く、より身近に感じていただけるのではないかと思いました。」
実際に設置を始めると、患者さんとの会話の中で自然にこの取り組みに触れる場面も出てきました。
「お声がけすると、『こういう取り組みがあるんですね』と関心を持ってくださる方もいらっしゃいます。」
薬局は薬を渡す場であると同時に、日々の生活に関する相談を受ける場でもあります。そうしたやり取りの中で、環境への取り組みについても無理なく伝えられる
――そんな役割も感じているといいます。
取り組みの中で見えてきた変化
Q. 実際に取り組みを始めてみて、何か変化はありましたか。
取り組みの変化について伺うと、徳田さんは自身の意識の変化を最初に挙げました。
「これまで意識していなかったことでも、容器が資源として活かされていくことを知ることで、見方が少し変わったように思います。」
使い終わったものが新たな価値へとつながっていく。その流れを知ることで、日々の業務への向き合い方にも変化が生まれてきたといいます。 また、継続して回収が行われていることから、患者さんの関心の高さも感じていると話します。
調剤薬局と環境活動がつながる意味
治療や健康を支える調剤薬局の現場で、環境活動に関わることについて、どのように感じているのでしょうか。
Q. 調剤薬局がこうした取り組みに関わることに、どんな意味があると感じていますか。
「患者さんとの日々のやり取りの中で、こうした取り組みを知っていただけることに意味があると感じています。」
健康のサポートにとどまらず、暮らしに寄り添う存在として環境への意識にもつながっていく。
「大きなことをするのではなく、日常の中でできることを少しずつ続けていくことが大切だと思います。」
調剤という仕事の延長線上で、無理なく関われる取り組みであることが、このプログラムの特徴でもあります。
地域の中で少しずつ広がっていく取り組み
最後に、これからの広がりについて伺いました。
「薬局は、地域の方とつながることができる場所だと感じています。」
そう語るさんは、この取り組みが少しずつ広がっていくことへの期待を口にします。
「患者さんに知っていただいて、その方がまた誰かに伝えていく。そうやって少しずつ広がっていけばいいなと思います。」
インタビューを通して感じたのは、この取り組みが特別なものではなく、日常の中から自然に広がっていくものだということでした。 ぬりぐすり容器リサイクルプログラムは、調剤薬局という身近な場所から、生活者の行動とともに少しずつ広がりを見せています。
まとめ
日々のケアの中で当たり前に使われているぬりぐすり。
その使い終わった容器に目を向けることが、環境への新しい一歩につながっていきます。
小さな行動の積み重ねが、やがて大きな変化へとつながる。
その起点は、日常のすぐそばにあるのかもしれません。