消化について

栄養素の役割

食べ物に含まれる身体に必要な成分のうち、「炭水化物」、「脂肪(脂質)」、「たん白質」が3大栄養素(エネルギー産生栄養素)、それに「ビタミン」「ミネラル」を加えたものが5大栄養素、さらに食物繊維を加えたものが6大栄養素と呼ばれており、それぞれ役割があります。

6大栄養素

体を作り、力や熱になる栄養素

炭水化物

単糖あるいはそれを最小単位とする重合体で、重要なエネルギー源となる。

脂肪(脂質)

細胞膜を構成する成分として重要で、エネルギー産生の基質として働いたり、脂溶性ビタミンやカロテノイドの吸収を助ける。

たん白質

筋肉や皮膚などの組織を構築するとともに、酵素やホルモン、輸送担体、抗体などによる様々な機能を果たす。

体の機能を正しく維持する栄養素

ビタミン

脂溶性ビタミン :ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK
水溶性ビタミン :ビタミン B1、ビタミン B2 、ビタミン B6 、 ビタミン B12 、ナイアシン、葉酸、パントテン酸、ビオチン、ビタミン C

ミネラル

多量ミネラル :Na(ナトリウム)、K(カリウム)、Ca(カルシウム)、Mg (マグネシウム)、P(リン)
微量ミネラル : Fe(鉄)、Zn(亜鉛)、Cu(銅)、Mn(マンガン)、I(ヨ ウ素)、Se(セレン)、Cr(クロム)、Mo(モリブデン)

腸の働きを助けたり糖質の吸収を抑える栄養素

食物繊維

広義には炭水化物に含まれるが、食物繊維は小腸で消化できない。通常は、非でんぷん性多糖類をいう。

消化と消化酵素について

栄養素は、身体の様々な臓器で様々な消化酵素と消化液、消化管の動きによって体内に吸収できるレベルまで分解されます。

栄養素の消化と消化酵素について

出典:実地臨床における消化管用薬剤と使い方

消化酵素とは、食物を消化する際の触媒機能を持ったたん白質の一種です。
生物の中で起こる化学反応は、そのほとんどが酵素の触媒作用によるものであり、酵素は生体触媒と呼ばれたりします。
酵素は特定の反応だけを触媒する選択性(反応特異性)と特定の物質だけに作用する選択性(基質特異性)など極めて高い触媒特異性を持っています。

消化と消化酵素についてのコラム

年齢を重ねるに従ってアミラーゼ(でんぷん消化酵素)やリパーゼ(脂肪消化酵素)の分泌量は減少することがわかっています。
また、80歳未満では、年齢を重ねるに従って、胃もたれ・むねやけを訴える人の割合は増加します。
消化酵素の分泌量が低下しているために起こる胃もたれ・むねやけは消化酵素を補うことで解決できる場合があります。

性・年齢階級別 胃のもたれ・むねやけの有訴者率

出典:厚生労働省 平成28年 国民生活基礎調査

加齢にともなう胃もたれ・むねやけが原因で普段の食事量が減ると、必要な栄養素が不足したり、バランスが崩れたりすることで、低栄養になる可能性があります。 低栄養は社会的に課題となっている「フレイル」へとつながっていきます。ですから、食べた栄養素はきちんと消化することが大切です。