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今すぐ実践!これなら噛める 毎日噛むトレ ~口臭を防ぐお口の体操~
高齢になると口臭が気になるという方が多くなります。口臭の原因は唾液の分泌量が減ってしまうことにもあります。毎日噛むトレーニングをすることで唾液の分泌量が増えて口臭が予防できるだけでなく、食事も美味しく感じるようになるはずです。
カラダを守るために、唾液の分泌量を増やそう。
よく噛むことで唾液がたくさん出てきます。
唾液や唾液に含まれる成分にはたくさんの働きがありますので、その一部をご紹介しましょう。
- 唾液には炭水化物を分解するアミラーゼという酵素が含まれていて、消化を助ける働きをします。
- 粘膜に含まれるネバネバ成分のムチンが汚れをからめて、唾液の水分が口中の汚れを洗い流します。
- 抗菌作用のあるリゾチームやラクトフェリン、IgA、ペルオキシダーゼなどが、細菌やウイルスなどから体を守ります。
- むし歯を予防します。
- 若返りホルモンと言われるパロチンが含まれています。
- 水分のおかげで口中が潤い雑菌の繁殖を防ぎつつ、食物をのどへ送り飲み込みやすくします。
つまり、噛むことで唾液がたくさん出ると、外界から侵入するものからカラダを守ってくれ、健康と若さを保つ機能まで働きだすというわけです。
毎日唾液をたくさん出すためには、たくさん噛むことです。さらに唾液の出る耳下腺・顎下腺・舌下腺を刺激すると唾液が出やすくなるだけでなく、お口の周りや舌の筋肉が鍛えられ、滑舌も良くなります。
家族やお友だちと楽しくコミュニケーションをとるためにも、毎日口の周囲や舌の体操をすることをおすすめします。
やってみよう!お口の体操
舌は筋肉でできています。お口の体操などで舌や口の周りの筋肉を鍛え、噛む能力をアップさせましょう。
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口をすぼめたり、横に引いたりしましょう。
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頬を膨らませたり、すぼめたりしましょう。
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舌をベーっと出したり、喉の奥に丸めたり、出した舌で口の両端を舐めたり、鼻の先やあごの先を触るように動かしましょう。
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口を大きく動かして「パ・ピ・プ・ぺ・ポ」「パ・タ・カ・ラ」と、ゆっくり繰り返し言いましょう。
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お腹を押さえて「エヘン!」と
咳ばいをしましょう。
よく噛んで毎日食事をしっかり摂りましょう。
そしてお口の体操をすることで、口中の乾燥が減って口臭を防ぐことができるようになります。
シオノギヘルスケア
『しっかり食べて「フレイル」にならずに健康に過ごす本』より
監修:歯科医師 山本清夏先生