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知っておきたいオーラルフレイル 第1回:オーラルフレイルって何?

人生100年時代の到来といわれるようになりました。超高齢社会の中で「健康寿命」を伸ばすには、「オーラルフレイル」にならないように、自分の抱える問題をしっかりと解決していくことがポイントです。
連載第1回目は、そのオーラルフレイルについてご紹介します。オーラルフレイルは、まだあまり知られていないかもしれませんね。そこで、まず「フレイルとは何か?」から説明します。

フレイルとは?

フレイルとは、海外の老年医学会が使用している「Frailty(フレイルティ)=虚弱、脆弱」に対する日本語訳で、歳をとって筋力や認知機能、社会とのつながりなどが低下した状態を指します。多くの人がこのフレイルを経て、要介護状態になると考えられます。

フレイルでは、

  • 低栄養などによって筋力が低下し、身体機能が衰える。
  • 身体機能の衰えによって活力が低下し、認知機能が衰える。
  • 精神的な活力の低下や筋力の低下で、社会交流が減っていく。
  • 閉じこもりがちになることで食欲が失せ、さらに身体機能や精神的な活力が減る。

といった負のスパイラルが出来上がっていきます。
そうならないために、下記のような実践が重要です。

フレイルにならないための「3つの心得」実践していますか?

しっかり食べて
バランスよく栄養を摂る!

食欲・口腔機能の
衰えはありませんか?


しっかり運動する!

運動機能の衰えは
ありませんか?


自分にあった活動を
見つける!

趣味やボランティア活動、
就労などをしていますか?


この3つの心得の中でも、身体的・精神的活力を生むために大事なのは、バランスのとれた食事をしっかり摂ることです。しかし、歯の本数が減る、入れ歯が合わない、食べる・飲み込むための口腔機能が衰える、などによって、食事を控えたり、偏ったものばかり食べるようになると、身体的・精神的な衰えが始まります。そして要介護になる可能性も高まるのです。

それが「オーラルフレイル」。

健康寿命を左右するオーラルフレイル

オーラルフレイルで問題になるのは、

  • 歯の本数が減り、思うように噛めない
  • 入れ歯が合わずに、噛めないものが増える
  • 食事量が減ることで、胃(の筋肉)が弱くなり、さらに食事量が減る
  • 口の中が乾燥するため、水分の少ないものを食べにくくなる
  • 口の中の不調によって滑舌が低下し、コミュニケーションが取りにくくなる
  • 口の中の乾燥によって口臭が強くなり、人と接する機会を減らしてしまう
  • 飲みこむ力が低下してむせる
  • 口の筋肉が低下して噛みにくくなる、食べこぼす
  • 一緒に食べる家族や友人が減り、孤食が増える

などが挙げられます。

これらの問題を一つずつ解決していくことが、いつまでも健康でいられる生活づくりの秘訣。
また、それぞれを単体で考えるのではなく、健康とは社会参加して人と接する機会を増やしたり、運動して体の筋肉をつけたりすることと密接に関係があります。
「社会参加」「運動」そして「口の中の健康」を一緒に考えることで、健康寿命を延ばし、いつまでも楽しい生活を送りたいものです。


シオノギヘルスケア
『しっかり食べて「フレイル」にならずに健康に過ごす本』より
監修:歯科医師 山本清夏先生