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知っておきたいオーラルフレイル 第2回:いつまでも健康に噛むチェック

歯のケアをないがしろにしていると、本数が減っていき、口の中の機能低下、栄養不足による身体の衰えなどを招くことになり、高齢になってから後悔することになるかも……。認知症や寝たきりにならないために、早くから「噛むこと」で予防しましょう。

「噛む」は元気に過ごすための秘訣です

前回、「オーラルフレイル」とは何かについてご紹介しましたが、噛むって、とっても大事!噛むことは脳を活性化させるといわれ、さらに体の代謝を上げて太りにくくします。
加齢とともに口の周りの筋肉が衰えたり、歯が減ってしまって思うように食事ができないと、食欲が低下します。それでは充分な栄養が補給されませんから、毎日元気に過ごせなくなってしまいます。そうこうしているうちに、要介護……ということも。

それを予防するためには、毎日「噛むこと」を意識した生活をおくることです。
人の体は食べることで得た栄養素でできていますので、食べることはとても大事。栄養をバランスよくしっかり摂るというだけでなく、硬いものでもしっかり噛んで、楽しく、美味しく食べることが大事です。

そこで、下記のチェックリストで、自分の状態を把握してみましょう。

お口の健康チェック

全部で13問あります。


  1. 口の中の調子が悪いせいで、食べ物の種類や食べる量を控えることがある
  2. 食べ物をかみ切りにくかったり、かみにくいことがある
  3. 食べものや飲みものを、楽にすっと飲み込めない
  4. 口の中の調子のせいで、思い通りにしゃべれないことがある
  5. 口の中の調子のせいで、楽に食べられないことがある
  6. 口の中の調子のせいで、人との関わりを控えることがある
  7. 口の中の見た目について、不満に思うことがある
  8. 口や口のまわりの痛みや不快感のために、薬を使うことがある
  9. 口の中の調子の悪さが気になることがある
  10. 口の中の調子が悪いせいで、人の目を気にすることがある
  11. 口の中の調子が悪いせいで、人前で落ち着いて食べられないことがある
  12. 口の中で、熱いものや冷たいものや甘いものがしみることがある
  13. 食事はたいてい一人でする


いかがでしょうか?
歯の本数が減ってきて、入れ歯が合わなかったりすると、噛む力が衰え、食事がおろそかになって低栄養状態を招いたり、口の中のトラブルから他人と接することを避けて、ひきこもり気味になることも。

点数が低かった方はもちろん、中・高だった方も、しっかり噛める状態を保つために、以下を意識して生活しましょう。

楽しく!おいしく!食事のポイント

口の周囲の筋肉が衰えてきたと思ったら…

口の周りは筋肉でできていますから、お口の体操などで舌や口の周りの筋肉を鍛え、噛む力をアップさせましょう。


噛む力が弱まってきたと思ったら…

ちょっとした料理の工夫で、食べにくいと思っていたものでも食べやすくなります。


残っている自分の歯や入れ歯に問題があったら…

歯の本数が減っている、あるいは入れ歯が合わないというときは、歯科医を受診し、食事にさしつかえのない状態にしましょう。直ぐに歯科を受診できない時は、入れ歯安定剤を使用するなどして入れ歯のがたつきを減らし、食事をしっかりとる様に心がけましょう。


最近、食欲がないと思ったら…

食卓が明るいと食欲もわいてきます。部屋を明るくし、食卓に明るい色のランチョンマットを敷くなど、ちょっとした工夫をしてみては? 赤やオレンジ色を見ると食欲が増すといわれます。食材も彩りよく盛り付けて、楽しさを演出しましょう。


1人で食事をする機会が多いときには…

一人きりの食事はやはり寂しく食欲を失わせます。できれば家族やお友だちと一緒に食事する機会を増やしたいですね。たまには、家族やお友だちを誘って食事に出掛けてみてはいかがでしょうか。


自分の不安がどこにあるのかわかれば、具体的に対策が立てられますね。


出典:「栄養とからだの健康チェック質問票」
東京大学高齢社会総合研究機構
監修:歯科医・山本清夏先生