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元気をつくる!噛んで健康 噛むと全身の血流がアップ

噛むことによって脳の血流が増えることが脳の機能改善につながることが指摘されていますが、噛むことで脳だけでなく全身の血流もアップ、健康につながります。

噛むことで体温が上がり、血流がアップ

寒い時、歯をあわせて「ガチガチ」と鳴らしたことはないでしょうか。これは、噛むことで熱が生まれることを本能的にわかっているからです。

噛むとその刺激が、脳の視床下部に伝わり、神経ヒスタミンが作られます。「ヒスタミン」は、アレルギー反応をひき起こす物質であることが知られていますが、生体内ではその他のいろいろな働きも担っています。
脳でこの神経ヒスタミンが作られると交感神経が刺激されます。すると、内臓脂肪が燃焼し、熱を生み出します。熱が発生すると体温を一定に保つために、血管が広がり、全身の血流がよくなります。

ちなみに、現代人が1日の食事で噛む回数は約600回ですが、復元食を元にした調査によると、鎌倉時代は約2500回、弥生時代は約4000回と推定されています。現代人は冷えに悩む人が多いといわれますが、これだけたくさん噛んでいた鎌倉時代や弥生時代の人たちは、冷えに悩まされることはなかったのかもしれません。

噛むことで上半身の血流がよくなる

噛むことは30種類以上もあるといわれる顔の筋肉を使うエクササイズです。そのため、噛むと顔や頭皮をはじめとする上半身の血流がよくなります。血流がとどこおることによって起こる肩こりや首のこりも緩和されます。

この時、注意したいのは噛む時の姿勢です。うつむいて食事をすると、顔の筋肉が十分に動かず、ほうれい線も深くなってしまいます。食事の時は顔を前に向けて背すじを伸ばして座りましょう。ひじをついたり、テレビや携帯を見ながらの「ながら食べ」はやめ、おいしく30回以上噛むようにしましょう。

噛んでいない時の歯の状態にも注意して

食べ物が口に入っていない時は、上下の歯は触れていないのが自然な状態です。その時の歯と歯の間は3ミリほどあいています。ところが、最近はこの隙間がない人が増えていて、無意識の食いしばりで血流が悪化、肩こりなどの不調につながっているという報告があります。長時間テレビを見ているときなど、無意識のうちに上と下の歯がくっついていないか、時々確認してみましょう。


監修:川嶋朗先生(東京有明医療大学教授)