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知っておきたいオーラルフレイル 第5回:コミュニケーション
のためにも重要な歯

自分が若々しく、元気に見られていると感じると、それは自信につながります。また、口臭などを気にすることなく生活できれば、お友達に会ったり、外出したりすることが楽しくなります。若々しく行動するためにも口腔ケアは大切です。

歯が抜けたままだと、こんなリスクが……

噛むことは健康維持の増進に関わりがありますが、抜けた歯をそのままにしておくと、身体の問題だけでなく、コミュニケーションの問題も生じ、心の病につながることがあります。

歯がないことで生じる問題

  • 残っている歯にばかり力が加わって、その歯の寿命を縮めることになる。
  • 咀嚼能力の低下により、食べられるものが限られ、栄養が偏る。
  • 噛む力が低下して、体のバランスがとりにくく、転倒しやすくなる。
  • 歯が抜けた部位の骨が痩せ細っていく。
  • 歯が抜けた後、反対の歯が伸びてきたり、両隣の歯が傾いてくるために、かみ合わせが悪くなり、顔の輪郭が変化してくる。
  • 歯のない場所の頰がへこみ、シワができる。
  • 歯がぬけたままでは、滑舌が悪くなり思うように喋れない。
  • 食事中の食べこぼしなどが多くなる。

歯が抜けたままであることによって、見た目が悪くなる、顔の輪郭が変化してくる、上手く発音ができなくなるなどの影響が出て、外出に対して消極的になり、徐々に人付き合いも減ってしまう……など、普段のコミュニケーションに支障をきたすかもしれません。

審美的に入れ歯を選ぶという考え方もあります

いくつになってもキレイでありたいとか、素敵でいたいという気持ちを持っている人が多く、若々しさが失われていくことで自信を失い、引きこもりがちになる場合もあります。そこで提案したいのが、歯が抜けてしまったら、きちんと歯科医と相談して、自分にぴったりと合う入れ歯を作ること。そして、食事をする時だけでなく、普段から入れ歯を装着しておくことです。

入れ歯が合わなくなってきてしまったら、作り直しすることも可能です。ですから、定期的にメンテナンスを行い自分のあごの状況に合わせて安定したものを作りましょう。入れ歯が合わなくなってきたら、一時的に入れ歯安定剤を使う方法もありますね。
入れ歯の金属部分が見えるのが嫌という方もいますが、バネの部分が金属でなく自分の歯や歯茎と同じ色で目立たないものもあります。歯科医に相談してみてください。

また、歯を失った際にインプラントという選択肢もあります。ただし、インプラントは骨の中に直接金属を埋め込みますので、その金属の太さや長さに耐えられる骨の幅や高さ、硬さがなくてはなりません。将来的にはインプラントを入れたいという方は、少しでも今ある骨を残すために、入れ歯をきちんと使うようにするほうがいいでしょう。

口臭予防ができれば外出も楽しくなるはずです

人と楽しくコミュニケーションをとるために欠かせない要素に、口臭予防があります。これは、加齢とともにだ液が出にくくなることからも起こりやすいので、口や舌をよく動かしたり、だ液腺をマッサージしたりすることをおすすめします。

また、滑舌が悪いとコミュニケーションがとりにくいですね。滑舌をよくするための体操をすると、口がしっかりと動き、だ液の分泌も促されます。
さぁ、しっかり口の筋肉を動かして体操をしましょう!

滑舌をよくするための体操

  • 「あ」「お」を繰り返し20回行いましょう。

  • 「パタカラ体操」

    口を大きく動かして
    「パ」・「タ」・「カ」・「ラ」と、
    一音ずつゆっくり繰り返し
    言ってみましょう。

また、「パタカラ体操」は、飲み込む力やだ液の分泌などにも効果が期待できます。これらを毎日繰り返すことで、以前と変わらない滑舌を得られるはずです。


監修:歯科医師 山本清夏先生