vol.2:「低栄養」が続けばどうなるの?心身ともに虚弱になる「フレイル」とは。vol.2:「低栄養」が続けばどうなるの?心身ともに虚弱になる「フレイル」とは。

ご存知ですか?
年をとって心身の活力(筋力、認知機能、社会とのつながりなど)が低下した状態をフレイルと言います。多くの人が健康な状態から、フレイルの段階を経て要介護状態に陥ると考えられています。年をとって心身の活力(筋力、認知機能、社会とのつながりなど)が低下した状態をフレイルと言います。多くの人が健康な状態から、フレイルの段階を経て要介護状態に陥ると考えられています。

フレイルを簡単にいうと「加齢とともに体や心が弱り、生活に支障がでたり要介護になる危険性が高い状態のこと」です。

最近、疲れやすくて運動もしてないわ。外出するのも面倒で、、、。

人は加齢などの様々な理由から、食事の量が少なくなったり、栄養素のバランスがくずれたりすることで、体を動かすために必要な筋肉が減ってしまうことがあります。

すると、家から出ることが億劫になり、近所の方やお友達との関わりの減少へとつながります。外出動機である社会との関わりの減少により、更に外出が億劫になり、動かないためお腹が減らず、食事の量が更に減って栄養素の不足へとつながっていきます。

この悪循環を繰り返すと最終的には介護生活へと向かってしまいます。

【フレイル概念図】

「最近よく転ぶ」、「食事量が減ってきた」、「外出するのが億劫になってきた」と、ご近所のおばあさんが言っていたような気がするわ。

もしかしたらその方は、フレイル予備軍(プレフレイル)かもしれません。

このままでは、いつか寝たきりになってしまうかも...と不安になってしまいますね。でも、実はフレイルは予防することができます!普段の生活の中でちょっとした心がけで取組めることがたくさんありますよ!

予防するには?
3つの柱に取り組むことでフレイル予防につながります。いつまでも元気でいるために、日々の生活習慣を振り返ってみましょう!3つの柱に取り組むことでフレイル予防につながります。いつまでも元気でいるために、日々の生活習慣を振り返ってみましょう!
【フレイル予防の3つの柱】

栄養をとりましょう!

たん白質を含むバランスの良い食事で低栄養にならないように気をつけましょう。

お肉やお魚は体を作ってくれる大事な栄養素であるたん白質がたくさん含まれています。普段の食事に積極的に取り入れるといいですね。

それから、しっかり噛むことは食事を美味しく食べるためにも重要です。噛む力を維持することもフレイル予防につながりますので、口腔ケアも忘れずに!

運動をしましょう!

ちょっとした段差でつまずいたりする方は、筋力が衰えてきているかもしれません。筋力の低下を防ぐためには運動も大切です。普段から歩くことを心がけ、簡単な筋トレにもケガに気を付けながら挑戦してみましょう。

社会とのつながりを持ちましょう

フレイル予防には社会とのつながりを持ち続けることも大切です。

就労の継続や、ボランティア等の社会活動への参加、友人との食事、余暇活動など、社会性を失わないことが大切です。

年齢を重ねるほどこれまでの生活習慣を変えることは難しくなります。

フレイル予防のためには若いうちから知識をもって意識して取り組んでいくことが大切ですね!