春の肌荒れに注意!
花粉による皮膚炎とは?

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季節を問わず、さまざまな種類の花粉が一年中飛散していますが、なかでも春先にピークが訪れるスギやヒノキに悩まされている人は多いようです。
目のかゆみやくしゃみ・鼻水といった症状で知られる花粉によるアレルギーですが、それ以外にも、肌荒れや湿疹、皮膚炎などの症状を引きおこすこともあるため、「毎年同じ時期になると、肌荒れや湿疹、皮膚炎があらわれる」とお悩みの方は「花粉による皮膚炎」を疑っても良いかもしれません。
今回は花粉による皮膚炎についてご紹介します。
花粉による皮膚炎の症状
花粉による皮膚炎の主な症状は、かゆみ、赤み、ヒリヒリ感、乾燥、小さなブツブツ(丘疹)などです。特に露出している部位(顔、首、手など)に症状が現れやすく、目の周り、頬、首筋などの皮膚が薄い部位に赤みやかゆみが出ることが多いです。
症状が進行すると、皮膚がカサカサと乾燥したり、粉を吹いたような状態になったり、ひどい場合には水ぶくれやただれをおこすこともあります。
花粉による皮膚炎の原因
花粉による皮膚炎は、何らかの物質が接触したときにアレルギー反応をおこす「アレルギー性接触皮膚炎」の一種であり、特定の物質(この場合は特定の植物の花粉)に対するアレルギー反応を獲得した人が発症します。
特に春先は、花粉の飛散が多くなるだけでなく、気温の変化や空気の乾燥により肌のバリア機能が低下しやすい時期でもあります。肌のバリア機能が低下していると、花粉などの外部からの刺激が肌内部に侵入しやすくなり、炎症がおこりやすくなります。
また、花粉症による鼻水や涙を拭いたり、目や鼻をこすったりする刺激も皮膚のバリア機能をさらに低下させ、症状が悪化する要因となります。
花粉症の原因となるおもな植物
日本では花粉症の原因として約50種類の植物が報告されていますが、なかでも花粉症全体の約70%を占めると推察されているのがスギです。また、関東・東海地方ではヒノキ科花粉が多く飛散することがあったり、北海道や沖縄といったスギの飛散がきわめて少ない、あるいはスギがまったく生息しない地域もあります。
花粉による皮膚炎の予防・対処法
1花粉に直接触れない
原因となる花粉が皮膚に直接触れないようにします。帰宅時は家に入る前に服についた花粉をはらい、顔や手をよく洗いましょう。洗濯物や寝具を外に干さない、窓を開けたままにしないなどの心がけも大切です。
2顔のかぶれには、刺激の少ないケアを
顔がかぶれている場合、洗顔は水かぬるま湯で行うようにしましょう。症状が強い場合はメイクを控え、スキンケアの際はコットンなどで肌をこすらず、なるべく手で行うように心がけてください。
ただし、症状が500円玉の大きさ程度以上の範囲にわたっている場合は医療機関(皮膚科)を受診しましょう。
3市販薬で症状をおさえる
かゆみや炎症をともなう場合は、ステロイド外用剤(塗り薬)で治療するのも有効です。自分の症状に適したステロイド外用剤(塗り薬)がわからない場合は、薬局・薬店の薬剤師、または登録販売者に症状を伝え、相談してみましょう。
薬局・薬店で購入したステロイド外用剤(塗り薬)を5~6日使用しても改善がみられない場合は自己判断で使用を続けず、医療機関(皮膚科)を受診しましょう。