特集02-8月

夏のトラブルに負けない お役立ちアドバイス&ビタミン活用術

夏のトラブルに負けない

お役立ちアドバイス&ビタミン活用術

 

厳しい暑さの続く夏は、食欲不振や体力・気力の低下など、いわゆる「夏バテ」症状に悩まされがち。

加えて、エアコンや紫外線などによる体への悪影響も心配です。

そうしたトラブルを未然に防ぎ、夏を元気に乗りきるためのポイントや上手なビタミン活用法について考えてみましょう。

夏バテは、じつはエアコンによる寒さバテ?

外はうんざりするほどの猛暑なのに、オフィスの中はエアコンが効きすぎて上着が必要なほど…。この過剰な温度差こそ、じつは現代人の夏バテの最も大きな要因だといっていいでしょう。

私たちのからだは温度変化に対応して一定の体温を保つようにコントロールしています。ところが5℃以上の急激な温度差が繰り返されると、体温調節をつかさどる自律神経のはたらきが乱れ、いわゆる自律神経失調症に。そうなると血液循環が悪くなり、肩こりや頭痛、腰痛、生理障害などの症状をひきおこしかねません。

◇エアコンの徹底防御策を考える

 

たとえこの「温度差」を体感する頻度が低くとも、エアコンの効きすぎた室内に長くいると、からだが冷えて血液の循環が悪くなってしまいます。とくに男性と比べて一般に体脂肪率の高い女性のからだは、暖まりやすく冷えやすい構造なので、冷房には弱く、それだけにエアコン対策を工夫する必要があります。ひざかけやスカーフ、カーディガン、ソックスなどを常備し、からだを冷やさないよう、とくに首、肩、足をしっかりとガードしましょう。スカーフはつねにバッグに入れ携帯しておけば、通勤電車内などでも使えて便利です。また窮屈な下着やボディスーツ、高過ぎるハイヒールも血行を悪くし冷えを増長させる要因に。からだを締めつけることのない衣服を選ぶようにしましょう。

エアコンの徹底防御策を考える

夏にビタミン不足になるのは、なぜ?

30℃を超える夏の昼間は、少し歩いただけで汗びっしょりになりますね。たくさん汗をかくと、当然ながら体内の水分は不足します。でも失われるのは水分だけではないということをご存知ですか?汗と一緒に、じつは水溶性のビタミンやミネラルも多量に排泄されてしまっているのです。

ただでさえ暑くて食欲が落ち、ビタミンが不足しがちな夏。汗をかくことでさらにビタミン不足に拍車がかかり、体がだるくなったり、夏風邪をひきやすくなったり、体調を崩しやすくなってしまうのです。

夏にビタミンが失われる要因は、まだあります。ついついそうめんなど、さっぱりした炭水化物主体の食事に偏り、またジュースやコーラなど甘い清涼飲料水を飲みすぎてしまいがち。こうした糖質をエネルギーに変える役割を担うのがビタミンB1。つまり糖質を口にするたびに、ビタミンB1が消費されてゆくのです。夏を元気に乗りきるためにも、ビタミンを多く含んだ食事を心がけたいもの。食欲がなくて…というなら、市販のビタミン剤も上手に活用し、不足しがちなビタミンをバランスよく補うよう心がけたいものです。

夏の肌のトラブルをビタミンで予防

夏の強烈な日差しには、お肌に有害な紫外線が多量に含まれています。紫外線を浴び過ぎると、肌あれやシミ、ソバカス、さらには小じわなどの肌のトラブルを招いてしまうことに。外出時にはUVカット効果のある化粧品でスキンケアをしっかりと行い、また帰宅後も化粧水や乳液などで、ダメージを受けた肌をいたわるケアを忘れずに。また夏は白っぽい服装が多くなりますが、意外なことに、こと紫外線に関しては、黒っぽい服より白っぽい服のほうが約10倍も透過しやすいのです。紫外線対策には、黒っぽい服のほうが効果的なんですね。いずれにしても、紫外線のピークとなる10~14時の外出はできるだけ避け、帽子や日傘などで肌を守るようにしましょう。

そして肌のトラブル予防のために、十分に摂りたいのがビタミンです。ビタミンAは皮膚や粘膜に栄養を与え、肌のうるおいやツヤを保ちます。ビタミンCはシミや小じわの要因となるメラニン(黒色の色素)を抑え、肌の弾力性を保つコラーゲンの生成を促します。またビタミンEは、「美肌ビタミン」と呼ばれる通り、肌の老化を防ぎ新陳代謝を活発にしてくれます。肌の健康を守るためにも、ビタミン補給を習慣づけましょう。

夏の肌のトラブルをビタミンで予防