美容も健康も丸わかり! 医師に聞いた ビタミンCの解体新書

美容の味方になってくれる
栄養といえばビタミンC。
新鮮な果物や野菜などの食事から
摂ることができる他、
スキンケアやサプリメントなど日常生活において、当たり前に取り入れられている成分です。
ところが実は、ビタミンCの効果って
それだけじゃないんです。
ここでは、美容効果はもちろん、
美しく健康な体を作る
ビタミンCの全てを医師監修のもと解説します!
※一般的なビタミンCの働きについての解説となります。

ビタミンC入門

01

ビタミンCとは?

01

ビタミンCとは?

まずビタミンとは体の調子や機能を整えてくれる栄養素と考えるとわかりやすいでしょう。どのビタミンも体の中でほとんど作ることができないので、外から摂取をする必要があります。

またビタミンには水に溶ける水溶性ビタミンと、油脂に溶ける脂溶性ビタミンがあります。水溶性ビタミンは尿などから体外へ排泄されやすく、脂溶性ビタミンは体内へ蓄積されやすい特徴があります。これをふまえると原則として水溶性ビタミンは少量を複数回に分けて摂取するとよいこと、脂溶性ビタミンは油といっしょにとると吸収がよくなるというポイントがわかります。

ビタミンCは水溶性ビタミンの一種で体内では作ることができません。またストレスや紫外線などによる酸化ストレスにより体内で減少してしまいます。新鮮な果物や野菜からの摂取、またサプリメントや点滴などで体内に取り入れることが可能です。健康状態を保つために必要な量として日本の厚労省が推奨している量は1日100mgです。また、ビタミンC欠乏症にならないためには最低でも1日10mg以上の摂取が必要とされています。

また、ストレスに対抗するコルチゾールなどの副腎皮質ホルモンを作るにもビタミンCが必要です。そのためビタミンCが体内で不足してしまうとストレスに対抗できず、疲労感・倦怠感を感じたり、うつ症状が出てしまう可能性もあります。

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02

壊血病とビタミンCの
発見とは?

02

壊血病と
ビタミンCの
発見とは?

壊血病はビタミンCの欠乏により生じる骨や血管、皮膚などの組織結合の脆弱化で様々な症状(骨折や出血など)が引き起こされた状態です。

骨や血管、皮膚などの組織の維持には健康なコラーゲンが不可欠なのですが、そもそもコラーゲンは体のタンパク質の1/3を占める重要な物質です。コラーゲンは結合組織の主成分として細胞と細胞を繋ぎ合わせ、組織や臓器を支えています。骨や軟骨、皮膚、血管、歯など体中に存在しています。

ビタミンCはコラーゲンの生成と維持に必要な要素であるため、ビタミンCが体内で不足するとコラーゲンが作られなくなってしまいます。コラーゲンが作られなくなると組織の構造や結合が弱くなり細胞と細胞が離れやすくなってしまいます。例えば血管に隙間ができると出血しやすくなってしまいますし、半分がコラーゲンでできているような骨では弾力性がなくなり折れやすくなってしまいます。そして何ヶ月もの期間、コラーゲンが作られなかった場合には体のあちこちから出血するようになり、骨ももろくなり、内臓も維持できなくなります。健康状態を保つために必要な量として日本の厚労省が推奨している量は1日100mgです。

15~17世紀にかけて長期間の航海で乗組員が壊血病で死に至る事案が多数発生しました。最初は原因不明の不治の病とされていましたが、食事を変えるなどして試行錯誤した結果、オレンジなどの柑橘系の食材を摂取すると、壊血病が回復することがわかりました。そこから柑橘類の果汁の分析が進められ、ビタミンCの発見につながったのです。

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01

ビタミンCとは?

まずビタミンとは体の調子や機能を整えてくれる栄養素と考えるとわかりやすいでしょう。どのビタミンも体の中でほとんど作ることができないので、外から摂取をする必要があります。
またビタミンには水に溶ける水溶性ビタミンと、油脂に溶ける脂溶性ビタミンがあります。水溶性ビタミンは尿などから体外へ排泄されやすく、脂溶性ビタミンは体内へ蓄積されやすい特徴があります。これをふまえると原則として水溶性ビタミンは少量を複数回に分けて摂取するとよいこと、脂溶性ビタミンは油といっしょにとると吸収がよくなるというポイントがわかります。
ビタミンCは水溶性ビタミンの一種で体内では作ることができません。またストレスや紫外線などによる酸化ストレスにより体内で減少してしまいます。新鮮な果物や野菜からの摂取、またサプリメントや点滴などで体内に取り入れることが可能です。健康状態を保つために必要な量として日本の厚労省が推奨している量は1日100mgです。また、ビタミンC欠乏症にならないためには最低でも1日10mg以上の摂取が必要とされています。
また、ストレスに対抗するコルチゾールなどの副腎皮質ホルモンを作るにもビタミンCが必要です。そのためビタミンCが体内で不足してしまうとストレスに対抗できず、疲労感・倦怠感を感じたり、うつ症状が出てしまう可能性もあります。

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壊血病とビタミンCの発見とは?

壊血病はビタミンCの欠乏により生じる骨や血管、皮膚などの組織結合の脆弱化で様々な症状(骨折や出血など)が引き起こされた状態です。 骨や血管、皮膚などの組織の維持には健康なコラーゲンが不可欠なのですが、そもそもコラーゲンは体のタンパク質の1/3を占める重要な物質です。コラーゲンは結合組織の主成分として細胞と細胞を繋ぎ合わせ、組織や臓器を支えています。骨や軟骨、皮膚、血管、歯など体中に存在しています。
ビタミンCはコラーゲンの生成と維持に必要な要素であるため、ビタミンCが体内で不足するとコラーゲンが作られなくなってしまいます。コラーゲンが作られなくなると組織の構造や結合が弱くなり細胞と細胞が離れやすくなってしまいます。例えば血管に隙間ができると出血しやすくなってしまいますし、半分がコラーゲンでできているような骨では弾力性がなくなり折れやすくなってしまいます。そして何ヶ月もの期間、コラーゲンが作られなかった場合には体のあちこちから出血するようになり、骨ももろくなり、内臓も維持できなくなります。健康状態を保つために必要な量として日本の厚労省が推奨している量は1日100mgです。
15~17世紀にかけて長期間の航海で乗組員が壊血病で死に至る事案が多数発生しました。最初は原因不明の不治の病とされていましたが、食事を変えるなどして試行錯誤した結果、オレンジなどの柑橘系の食材を摂取すると、壊血病が回復することがわかりました。そこから柑橘類の果汁の分析が進められ、ビタミンCの発見につながったのです。

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03

ビタミンCが不足すると
どうなるの?

03

ビタミンCが
不足すると
どうなるの?

ビタミンCはさまざまな働きをもつ栄養素であり、ビタミンCを摂取していないと「ビタミンC欠乏症」のリスクが生じます。ビタミンCの不足状態が続く場合、壊血病、疲労感、肌荒れなどの症状が現れます。壊血病はビタミンCの欠乏により生じる骨や血管、皮膚などの組織結合の脆弱化で様々な症状(骨折や出血など)が引き起こされた状態です。またビタミンC不足になると副腎機能の低下を招きます。

ストレスに対抗するコルチゾールなどの副腎皮質ホルモンを作るにもビタミンCが必要なため、ビタミンCが体内で不足してしまうとストレスに弱くなり、疲労感・倦怠感を感じやすくなります。

またビタミンCはお肌を守ってくれるビタミンの1つでもあり、ビタミンCが不足すると紫外線などにより発生した活性酸素の除去能が低下し、シミやくすみの原因になったり、お肌のターンオーバーが低下し肌荒れを起こしやすくなったり、コラーゲンの合成が少なくなることでお肌のハリが低下します。

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04

ビタミンCはどれくらい
摂取すればよい?

04

ビタミンCは
どれくらい
摂取すればよい?

ビタミンCをどれくらい摂取するかということは目的に応じて変わってきますが健康状態を保つために必要な量として日本の厚労省が推奨している量は1日100 mgです。また妊娠中・授乳中の方は10~45mgさらに追加での摂取が推奨されています。

そして喫煙者やストレスが多い人の場合も、より多くのビタミンC摂取が必要になります。もしビタミンCでいっぱいの体内貯蔵量を維持したい場合には毎日400mgのビタミンCを摂取する必要があると言われています。これは推奨されている1日摂取量100mgではビタミンCでいっぱいの体内貯蔵量は維持できない、ということになります。この事実については頭の片隅に置いておかれると良いでしょう。

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03

ビタミンCが不足するとどうなるの?

ビタミンCはさまざまな働きをもつ栄養素であり、ビタミンCを摂取していないと「ビタミンC欠乏症」のリスクが生じます。ビタミンCの不足状態が続く場合、壊血病、疲労感、肌荒れなどの症状が現れます。壊血病はビタミンCの欠乏により生じる骨や血管、皮膚などの組織結合の脆弱化で様々な症状(骨折や出血など)が引き起こされた状態です。またビタミンC不足になると副腎機能の低下を招きます。
ストレスに対抗するコルチゾールなどの副腎皮質ホルモンを作るにもビタミンCが必要なため、ビタミンCが体内で不足してしまうとストレスに弱くなり、疲労感・倦怠感を感じやすくなります。
またビタミンCはお肌を守ってくれるビタミンの1つでもあり、ビタミンCが不足すると紫外線などにより発生した活性酸素の除去能が低下し、シミやくすみの原因になったり、お肌のターンオーバーが低下し肌荒れを起こしやすくなったり、コラーゲンの合成が少なくなることでお肌のハリが低下します。

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ビタミンCはどれくらい摂取すればよい?

ビタミンCをどれくらい摂取するかということは目的に応じて変わってきますが健康状態を保つために必要な量として日本の厚労省が推奨している量は1日100 mgです。また妊娠中・授乳中の方は10~45mgさらに追加での摂取が推奨されています。
そして喫煙者やストレスが多い人の場合も、より多くのビタミンC摂取が必要になります。もしビタミンCでいっぱいの体内貯蔵量を維持したい場合には毎日400mgのビタミンCを摂取する必要があると言われています。これは推奨されている1日摂取量100mgではビタミンCでいっぱいの体内貯蔵量は維持できない、ということになります。この事実については頭の片隅に置いておかれると良いでしょう。

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05

ビタミンCの
多い食べ物はなに?

05

ビタミンCの
多い食べ物はなに?

ビタミンCを多く含む食品は新鮮な野菜と果物です。牛乳、卵、肉、魚、甲殻類、きのこ類などはビタミンCを含まないか含んでいても少量です。しかし、内臓であるレバーには多く含まれています。(100gあたり牛レバー30mg、豚レバー20mg、鶏レバー20mg)

加工肉製品のハムやソーセージなどにビタミンC含有量について記載があるのは添加されているビタミンCという意味合いです。

野菜で生可食部100gあたりのビタミンCを多く含む代表的なものは赤ピーマン(170mg)芽キャベツ(160mg)黄ピーマン(150mg)ブロッコリー(120mg)などです。たまねぎ、にんじん、もやし、セロリ、里芋、長芋などは可食部100gあたり9mg以下とされています。しかしながら、野菜のビタミンC含有量は品種や産地、栽培方法、家庭の中での保管日数、また調理方法により違いが出るということもありますのでとにかく新鮮なうちに摂取することがおすすめです。

一方で果物はビタミンCの宝庫です。食物からビタミンCを摂取する簡単な方法は香りと味も良く手軽に食べられる果物、とくに柑橘類ということになりますが果物には果糖という糖類も含まれますので食べ過ぎには注意が必要です。肥満傾向の方や糖分が気になる方は柑橘類、たとえばみかん1,2個程度にとどめつつ糖分のないビタミンC製剤を摂取するとよいでしょう。参考までに可食部100gあたりでビタミンCを多く含む代表的な果物はアセロラ(1700mg)グアバ(220mg)レモン(100mg)かき(70mg)キウイフルーツ、いちご、ネーブルオレンジ(60-69mg)などが挙げられます。

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06

体内でのビタミンC貯蔵量は
どのくらい?

06

体内での
ビタミンC貯蔵量は
どのくらい?

ビタミンCは100mg以上摂取した場合、尿中に排泄されるようになりますが、体の組織にも貯蔵されます。そしてビタミンCの体内貯蔵量はビタミンCの摂取量により異なります。食事のみから推奨量(1日100mg)程度を摂取されている場合、体内貯蔵量はおよそ1500mgと考えられます。そのうちの3%(約45mg)が代謝され毎日体から失われていきます。

もし1日1000mgから2000mgのビタミンCを摂取した場合、体内で飽和状態となり体内貯蔵量は4000-5000mgになります。もしビタミンCでいっぱいの体内貯蔵量を維持したい場合には毎日400mg以上のビタミンCを摂取する必要があると言われています。これは推奨されている1日摂取量100mgではビタミンCいっぱいの体内貯蔵量は維持できない、ということになります。ご自分のライフスタイルや目的に合わせたビタミンC摂取量について一度、考えてみるとよいでしょう。

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05

ビタミンCの多い食べ物はなに?

ビタミンCを多く含む食品は新鮮な野菜と果物です。牛乳、卵、肉、魚、甲殻類、きのこ類などはビタミンCを含まないか含んでいても少量です。しかし、内臓であるレバーには多く含まれています。(100gあたり牛レバー30mg、豚レバー20mg、鶏レバー20mg)
加工肉製品のハムやソーセージなどにビタミンC含有量について記載があるのは添加されているビタミンCという意味合いです。
野菜で生可食部100gあたりのビタミンCを多く含む代表的なものは赤ピーマン(170mg)芽キャベツ(160mg)黄ピーマン(150mg)ブロッコリー(120mg)などです。たまねぎ、にんじん、もやし、セロリ、里芋、長芋などは可食部100gあたり9mg以下とされています。しかしながら、野菜のビタミンC含有量は品種や産地、栽培方法、家庭の中での保管日数、また調理方法により違いが出るということもありますのでとにかく新鮮なうちに摂取することがおすすめです。
一方で果物はビタミンCの宝庫です。食物からビタミンCを摂取する簡単な方法は香りと味も良く手軽に食べられる果物、とくに柑橘類ということになりますが果物には果糖という糖類も含まれますので食べ過ぎには注意が必要です。肥満傾向の方や糖分が気になる方は柑橘類、たとえばみかん1,2個程度にとどめつつ糖分のないビタミンC製剤を摂取するとよいでしょう。参考までに可食部100gあたりでビタミンCを多く含む代表的な果物はアセロラ(1700mg)グアバ(220mg)レモン(100mg)かき(70mg)キウイフルーツ、いちご、ネーブルオレンジ(60-69mg)などが挙げられます。

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06

体内でのビタミンC貯蔵量はどのくらい?

ビタミンCは100mg以上摂取した場合、尿中に排泄されるようになりますが、体の組織にも貯蔵されます。そしてビタミンCの体内貯蔵量はビタミンCの摂取量により異なります。食事のみから推奨量(1日100mg)程度を摂取されている場合、体内貯蔵量はおよそ1500mgと考えられます。そのうちの3%(約45mg)が代謝され毎日体から失われていきます。
もし1日1000mgから2000mgのビタミンCを摂取した場合、体内で飽和状態となり体内貯蔵量は4000-5000mgになります。もしビタミンCでいっぱいの体内貯蔵量を維持したい場合には毎日400mg以上のビタミンCを摂取する必要があると言われています。これは推奨されている1日摂取量100mgではビタミンCいっぱいの体内貯蔵量は維持できない、ということになります。ご自分のライフスタイルや目的に合わせたビタミンC摂取量について一度、考えてみるとよいでしょう。

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07

ビタミンCを
多く摂取した方がよい人とは?

07

ビタミンCを
多く摂取した方が
よい人とは?

ビタミンCの必要量が多い方がよいという要因は色々ありますが、ビタミンCの働きをふまえた上でたくさん摂取した方がよい方(ご高齢の方、病気治療中の方など)もいらっしゃいます。

まず妊婦、授乳婦は妊娠・授乳中に伴い増加するエネルギー量、授乳中に失われるビタミンCなどを考慮し、一日推奨量は妊婦で110mg、授乳婦で150mgとされていますがそれ以上の摂取でも問題はありません。

飲酒をした際のアルコールの分解にもビタミンCが利用されます。多量のアルコールを摂取するとビタミンC不足となるため補給が必要となります。その他、ストレスの多い方や疲れやすい方もビタミンCを意識的に多く摂取したほうが良いでしょう。

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08

ビタミンCの
安全性と副作用とは?

08

ビタミンCの
安全性と副作用とは?

ビタミンCは野菜や果物に含まれている自然の栄養物質であり、人の体にも必要な水溶性で安全性の高い栄養素です。一方で安全性の高いといわれるものでも摂取量が限度を越えると危険性が生じることもあります。

人のビタミンCの急毒症状は1日あたり数百g程度摂取した場合に起こる可能性があると言われています。それほど大量のビタミンCを摂取することはほぼないため過剰摂取について意識して気をつける必要はないでしょう。繰り返しになりますがビタミンCが安全といわれるのは水溶性であり体に過剰に貯蔵されないためです。大量摂取をしても腸管からの吸収には限度があり一定量以上は吸収されません。体内の貯蔵量がいっぱいになるとそれ以上は貯蔵されず尿中に排泄されます。

ビタミンCの副作用には緩下作用といって便がやわらかくなる作用があるため、下痢をおこしてしまう場合もあります。とくに、人によっては空腹時に1g以上摂取したときに起こる場合がありますのでサプリメントなので多く摂取する場合はタイミングなどに注意するとよいでしょう。このようにビタミンCの安全性は高いと考えられていますが、ビタミンCが代謝された時に発生するシュウ酸の蓄積によって腎障害をきたす可能性や腎不全の回復を妨げることが指摘されています。そのため腎機能が悪い方の多量内服等は注意が必要です。

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07

ビタミンCを
多く摂取した方がよい人とは?

ビタミンCの必要量が多い方がよいという要因は色々ありますが、ビタミンCの働きをふまえた上でたくさん摂取した方がよい方(ご高齢の方、病気治療中の方など)もいらっしゃいます。
まず妊婦、授乳婦は妊娠・授乳中に伴い増加するエネルギー量、授乳中に失われるビタミンCなどを考慮し、一日推奨量は妊婦で110mg、授乳婦で150mgとされていますがそれ以上の摂取でも問題はありません。
飲酒をした際のアルコールの分解にもビタミンCが利用されます。多量のアルコールを摂取するとビタミンC不足となるため補給が必要となります。その他、ストレスの多い方や疲れやすい方もビタミンCを意識的に多く摂取したほうが良いでしょう。

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08

ビタミンCの安全性と副作用とは?

ビタミンCは野菜や果物に含まれている自然の栄養物質であり、人の体にも必要な水溶性で安全性の高い栄養素です。一方で安全性の高いといわれるものでも摂取量が限度を越えると危険性が生じることもあります。
人のビタミンCの急毒症状は1日あたり数百g程度摂取した場合に起こる可能性があると言われています。それほど大量のビタミンCを摂取することはほぼないため過剰摂取について意識して気をつける必要はないでしょう。繰り返しになりますがビタミンCが安全といわれるのは水溶性であり体に過剰に貯蔵されないためです。大量摂取をしても腸管からの吸収には限度があり一定量以上は吸収されません。体内の貯蔵量がいっぱいになるとそれ以上は貯蔵されず尿中に排泄されます。
ビタミンCの副作用には緩下作用といって便がやわらかくなる作用があるため、下痢をおこしてしまう場合もあります。とくに、人によっては空腹時に1g以上摂取したときに起こる場合がありますのでサプリメントなので多く摂取する場合はタイミングなどに注意するとよいでしょう。このようにビタミンCの安全性は高いと考えられていますが、ビタミンCが代謝された時に発生するシュウ酸の蓄積によって腎障害をきたす可能性や腎不全の回復を妨げることが指摘されています。そのため腎機能が悪い方の多量内服等は注意が必要です。

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09

ビタミンCと
他のビタミンについて

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ビタミンCと
他のビタミンについて

ビタミンCは重要ですが健康の全てではありません。他のビタミンもビタミンCと同様に大切です。現代の食生活ではビタミンCだけでなく他のビタミンも不足しがちな傾向にあります。したがってビタミンCだけではなく他のビタミン摂取についても考えなくてはいけません。

まずビタミンAについてですが、にんじん、かぼちゃ、ほうれん草などの緑黄色野菜にβカロチンという形で含まれています。食べた後に体内でビタミンAに変わります。その他動物性食品の中では、うなぎやレバー、卵黄、肝油などにはビタミンAの形で含まれています。ビタミンAは視覚と粘膜を正常に維持する働きを助けます。暗いところで物が見えにくい、目の渇きが気になる、運転中などに対向車のライトが異常にまぶしく感じるなどの症状はビタミンA不足のサインの場合もあります。

その他代表的なビタミンとしてはビタミンB₁、B₂、B₆などが挙げられます。ビタミンB₁は補酵素として糖質の代謝に関与しており疲労と深い関係にあります。ビタミンB₁が不足していると糖質が代謝される際に疲労物質が溜まってしまい疲労の原因となります。運動や労働などで汗を流すような時、多量の飲酒や糖質を摂取するようなときにはビタミンB₁を含む食品やサプリメントなどをたくさん摂ってくださいね。

続いてビタミンB₂、B₆ですが、ビタミンB₂は抗酸化ビタミンの役割も担っています。また、皮膚や粘膜の機能を保つためにも重要なビタミンです。ビタミンB₆はアミノ酸やタンパク質の代謝に関与しています。また体内で脂肪をエネルギーに変える際にも働いてくれるビタミンです。またこのビタミンが不足するとにきびや湿疹などが出やすくなります。ビタミンCとともにビタミンB₂、B₆はお肌に欠かせないビタミンといえます。

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09

ビタミンCと他のビタミンについて

ビタミンCは重要ですが健康の全てではありません。他のビタミンもビタミンCと同様に大切です。現代の食生活ではビタミンCだけでなく他のビタミンも不足しがちな傾向にあります。したがってビタミンCだけではなく他のビタミン摂取についても考えなくてはいけません。
まずビタミンAについてですが、にんじん、かぼちゃ、ほうれん草などの緑黄色野菜にβカロチンという形で含まれています。食べた後に体内でビタミンAに変わります。その他動物性食品の中では、うなぎやレバー、卵黄、肝油などにはビタミンAの形で含まれています。ビタミンAは視覚と粘膜を正常に維持する働きを助けます。暗いところで物が見えにくい、目の渇きが気になる、運転中などに対向車のライトが異常にまぶしく感じるなどの症状はビタミンA不足のサインの場合もあります。
その他代表的なビタミンとしてはビタミンB₁、B₂、B₆などが挙げられます。ビタミンB₁は補酵素として糖質の代謝に関与しており疲労と深い関係にあります。ビタミンB₁が不足していると糖質が代謝される際に疲労物質が溜まってしまい疲労の原因となります。運動や労働などで汗を流すような時、多量の飲酒や糖質を摂取するようなときにはビタミンB₁を含む食品やサプリメントなどをたくさん摂ってくださいね。
続いてビタミンB₂、B₆ですが、ビタミンB₂は抗酸化ビタミンの役割も担っています。また、皮膚や粘膜の機能を保つためにも重要なビタミンです。ビタミンB₆はアミノ酸やタンパク質の代謝に関与しています。また体内で脂肪をエネルギーに変える際にも働いてくれるビタミンです。またこのビタミンが不足するとにきびや湿疹などが出やすくなります。ビタミンCとともにビタミンB₂、B₆はお肌に欠かせないビタミンといえます。

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ビタミンCの
体内での働き

10

ビタミンCは
体内のどこで吸収される?

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ビタミンCは
体内のどこで
吸収される?

口から摂取されたビタミンCはどこから体の中にはいり、体の中でどうなっていくのでしょうか?ビタミンCは消化器官の一つである小腸から主に吸収されますが、一部は胃からも吸収されます。摂取する剤形(チュアブル錠など)により、口の粘膜からも少し吸収されることもあります。

小腸における吸収はビタミンCの摂取量により異なります。また、空腹で摂取するか満腹で摂取するかでも異なります。食後(満腹時)の吸収率は1gのビタミンC摂取の際におよそ52%、食間(空腹時)での吸収率はおよそ34%と低い傾向にあります。ビタミンCの吸収は個人差もありますし、また食事の前後でも異なるのです。

このように吸収の仕方でビタミンCを考える場合、ビタミンCの効果的な摂取方法は一日の摂取量を3回に分けて、三度の食事にすぐ後に摂ることです。また腸管から吸収されたビタミンCは門脈という静脈を通り肝臓に行きます。ここで一部のビタミンCは代謝されますが大部分は血流にのってあちこちの組織などに配られ、貯蔵されます。

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11

ビタミンCの抗酸化作用とは、
どんなもの?

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ビタミンCの
抗酸化作用とは、
どんなもの?

私たちの体を支えている細胞の一つ一つは呼吸により取り込んだ酸素を利用してエネルギーを作っています。しかし、そのエネルギー産生の過程で酸素が還元され、その結果として活性酸素が生じます。

活性酸素は体内での殺菌効果など細胞にとって良い働きを持つ反面、その強い作用のため体内のタンパク質やDNAなどを酸化してしまいます。そして活性酸素は糖尿病や動脈硬化、白内障などの悪化にも関わります。そのため私たちの体には生じた活性酸素を取り除くための様々な抗酸化物質を備えています。ビタミンCの重要な働きの一つに発生した活性酸素を取り除く、強力な抗酸化物質としての役割があります。

お肌での酸化とビタミンCの役割について考えてみましょう。皮膚の細胞が紫外線などの影響により酸化してしまうと、美肌を支えてくれているコラーゲンやエラスチンが減少、変性してしまったり、しみやくすみの原因となるメラニン色素が増加したりしてしまいます。

このようにシワ、しみ、くすみ、たるみなどの原因にもなるのが皮膚の細胞の酸化です。お肌の酸化予防にもビタミンCは役立つので酸化に負けない美肌の維持のためにもビタミンCは欠かせません。

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ビタミンCは体内のどこで吸収される?

口から摂取されたビタミンCはどこから体の中にはいり、体の中でどうなっていくのでしょうか?ビタミンCは消化器官の一つである小腸から主に吸収されますが、一部は胃からも吸収されます。摂取する剤形(チュアブル錠など)により、口の粘膜からも少し吸収されることもあります。
小腸における吸収はビタミンCの摂取量により異なります。また、空腹で摂取するか満腹で摂取するかでも異なります。食後(満腹時)の吸収率は1gのビタミンC摂取の際におよそ52%、食間(空腹時)での吸収率はおよそ34%と低い傾向にあります。ビタミンCの吸収は個人差もありますし、また食事の前後でも異なるのです。
このように吸収の仕方でビタミンCを考える場合、ビタミンCの効果的な摂取方法は一日の摂取量を3回に分けて、三度の食事にすぐ後に摂ることです。また腸管から吸収されたビタミンCは門脈という静脈を通り肝臓に行きます。ここで一部のビタミンCは代謝されますが大部分は血流にのってあちこちの組織などに配られ、貯蔵されます。

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ビタミンCの抗酸化作用とは、
どんなもの?

私たちの体を支えている細胞の一つ一つは呼吸により取り込んだ酸素を利用してエネルギーを作っています。しかし、そのエネルギー産生の過程で酸素が還元され、その結果として活性酸素が生じます。
活性酸素は体内での殺菌効果など細胞にとって良い働きを持つ反面、その強い作用のため体内のタンパク質やDNAなどを酸化してしまいます。そして活性酸素は糖尿病や動脈硬化、白内障などの悪化にも関わります。そのため私たちの体には生じた活性酸素を取り除くための様々な抗酸化物質を備えています。ビタミンCの重要な働きの一つに発生した活性酸素を取り除く、強力な抗酸化物質としての役割があります。
お肌での酸化とビタミンCの役割について考えてみましょう。皮膚の細胞が紫外線などの影響により酸化してしまうと、美肌を支えてくれているコラーゲンやエラスチンが減少、変性してしまったり、しみやくすみの原因となるメラニン色素が増加したりしてしまいます。
このようにシワ、しみ、くすみ、たるみなどの原因にもなるのが皮膚の細胞の酸化です。お肌の酸化予防にもビタミンCは役立つので酸化に負けない美肌の維持のためにもビタミンCは欠かせません。

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ビタミンCはアミノ酸代謝に関わる
コラーゲン生成と美肌、歯周病との関連について

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ビタミンCは
アミノ酸代謝に関わる
コラーゲン生成と
美肌、歯周病との
関連について

ビタミンCアミノ酸の代謝にかかわっています。アミノ酸はタンパク質の原料であり、体を作る重要な要素です。しかしアミノ酸だけではその力を発揮できずビタミンCなどの力を借りて分解され体に必要な物質を作ったり、エネルギーになったりしています。

肌のハリを支えるコラーゲンもアミノ酸から生成されています。ビタミンCはプロリンとリジンといったアミノ酸を、コラーゲンの生成にかかわるアミノ酸(ヒドロキシプロリン、ヒドロキシリジン)に変える反応に関与しています。ビタミンCはハリのあるお肌にも欠かせないコラーゲン生成に必要な栄養素と言えます。

また、ビタミンCとコラーゲン生成については歯周病も関係しています。歯周病とは歯の支えとなる歯周組織が徐々に壊され歯がグラグラし、抜けてしまうような歯の病気です。

ビタミンCを充分に摂取するとコラーゲン生成が促され健全な歯肉が作られ維持されます。

また歯の象牙質にもコラーゲンがたくさん含まれているのでビタミンCを摂取すると歯も強くなります。またビタミンCと一緒にカルシウムを摂ると歯を支える骨も強くなります。年に最低一度は歯と歯肉の健康診断を受け問題がないかをチェックしましょう。

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13

ビタミンCとコレステロール、
血圧との関係 生活習慣病予防

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ビタミンCと
コレステロール、
血圧との関係
生活習慣病予防

まず、脂質とは血液を流れるコレステロールやトリグリセライド(TG)などの脂肪分のことです。脂質異常症とはこれらの血液に溶けている脂肪分の代謝に異常がある状態です。脂質代謝の異常が起こると心筋梗塞や脳梗塞、閉塞性動脈硬化症などの動脈硬化性の疾患を引き起こします。動脈硬化性疾患は、加齢、性別、家族歴以外に、糖尿病、高血圧、喫煙、脂質異常症などが危険因子となります。脂質異常症は長年の蓄積により動脈硬化を進行させますが、早期に治療することで高血圧や心筋梗塞や脳梗塞などの発症の予防ができます。

しかしながら、もともとコレステロールは体内で種々の重要な働きをしている脂質の一つで、コレステロールという物質そのものに善悪はありません。これまでの多くの調査の結果、LDL(低比重リポ蛋白の略)に含まれるコレステロールが多い場合には狭心症をはじめとした動脈硬化性疾患の発症が増加する傾向があるためLDLコレステロールがいわゆる悪玉コレステロールと呼ばれ、逆にHDL(高比重リポ蛋白の略)に含まれるコレステロールが多い場合にはその発症が減少することがわかっているので善玉コレステロールと表現されることがあります。つまり悪玉なLDLコレステロールを減らし、善玉なHDLコレステロールを増加させるように努めることが大切です。

ビタミンCはコレステロールの代謝にかかわっており、LDLコレステロールの合成をおさえ善玉のHDLコレステロールを増加させるといわれています。日頃から十分なビタミンCの摂取も心がけましょう。

またビタミンCが血圧の上昇を抑える理由はまだ研究段階ですが、血圧が高い場合に

おだやかな降圧作用を示すこともあるようです。

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ビタミンCはアミノ酸代謝に関わる
コラーゲン生成と美肌、歯周病との関連について

ビタミンCアミノ酸の代謝にかかわっています。アミノ酸はタンパク質の原料であり、体を作る重要な要素です。しかしアミノ酸だけではその力を発揮できずビタミンCなどの力を借りて分解され体に必要な物質を作ったり、エネルギーになったりしています。
肌のハリを支えるコラーゲンもアミノ酸から生成されています。ビタミンCはプロリンとリジンといったアミノ酸を、コラーゲンの生成にかかわるアミノ酸(ヒドロキシプロリン、ヒドロキシリジン)に変える反応に関与しています。ビタミンCはハリのあるお肌にも欠かせないコラーゲン生成に必要な栄養素と言えます。
また、ビタミンCとコラーゲン生成については歯周病も関係しています。歯周病とは歯の支えとなる歯周組織が徐々に壊され歯がグラグラし、抜けてしまうような歯の病気です。
ビタミンCを充分に摂取するとコラーゲン生成が促され健全な歯肉が作られ維持されます。
また歯の象牙質にもコラーゲンがたくさん含まれているのでビタミンCを摂取すると歯も強くなります。またビタミンCと一緒にカルシウムを摂ると歯を支える骨も強くなります。年に最低一度は歯と歯肉の健康診断を受け問題がないかをチェックしましょう。

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ビタミンCとコレステロール、
血圧との関係 生活習慣病予防

まず、脂質とは血液を流れるコレステロールやトリグリセライド(TG)などの脂肪分のことです。脂質異常症とはこれらの血液に溶けている脂肪分の代謝に異常がある状態です。脂質代謝の異常が起こると心筋梗塞や脳梗塞、閉塞性動脈硬化症などの動脈硬化性の疾患を引き起こします。動脈硬化性疾患は、加齢、性別、家族歴以外に、糖尿病、高血圧、喫煙、脂質異常症などが危険因子となります。脂質異常症は長年の蓄積により動脈硬化を進行させますが、早期に治療することで高血圧や心筋梗塞や脳梗塞などの発症の予防ができます。
しかしながら、もともとコレステロールは体内で種々の重要な働きをしている脂質の一つで、コレステロールという物質そのものに善悪はありません。これまでの多くの調査の結果、LDL(低比重リポ蛋白の略)に含まれるコレステロールが多い場合には狭心症をはじめとした動脈硬化性疾患の発症が増加する傾向があるためLDLコレステロールがいわゆる悪玉コレステロールと呼ばれ、逆にHDL(高比重リポ蛋白の略)に含まれるコレステロールが多い場合にはその発症が減少することがわかっているので善玉コレステロールと表現されることがあります。つまり悪玉なLDLコレステロールを減らし、善玉なHDLコレステロールを増加させるように努めることが大切です。
ビタミンCはコレステロールの代謝にかかわっており、LDLコレステロールの合成をおさえ善玉のHDLコレステロールを増加させるといわれています。日頃から十分なビタミンCの摂取も心がけましょう。
またビタミンCが血圧の上昇を抑える理由はまだ研究段階ですが、血圧が高い場合に
おだやかな降圧作用を示すこともあるようです。

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ビタミンCと一緒の摂取で
吸収率が上がるものとは?

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ビタミンCと
一緒の摂取で
吸収率が
上がるものとは?

栄養素の中にはビタミンCと一緒に摂取することで吸収効率が高まるものがあります。葉酸はビタミンB群の1種です。細胞分裂や成長に必要なビタミンといわれており、ビタミンB12と一緒に赤血球をつくる役割を持っているため別名「造血のビタミン」とも呼ばれます。ちなみに、ほうれん草の抽出物から発見されたことが「葉酸」という名前の由来になっています。

ビタミンCは葉酸の代謝に関わっており、葉酸と一緒にビタミンCを摂取すると、体内で活性型の葉酸を維持することができます。ビタミンCは妊娠中や授乳中は多く摂取することが勧められており、一般的なビタミンC推奨摂取量が1日あたり100mgに対し、妊娠中は約110mg、授乳中には約145mg摂取することが好ましいとされています。

また鉄分には、ヘム鉄(動物性の鉄分)と非ヘム鉄(植物性の鉄分)があります。動物性のヘム鉄は、体内に吸収しやすい鉄分といわれていますが植物性の非ヘム鉄は体内に吸収されにくい鉄分といわれています。非ヘム鉄は、食後にビタミンCを摂取したり、ビタミンCと動物性タンパク質を同時に摂取したりすると吸収が良くなるため鉄分不足が気になる方は摂取方法や食事方法も意識されるとよいでしょう。

最後にビタミンCはカルシウムの吸収と代謝にも関わっています。骨折予防や骨粗鬆症の予防というとカルシウムを摂取すればよいというイメージを持たれるかもしれませんがビタミンCの摂取も重要です。骨の半分はコラーゲンから構成されているためコラーゲンの生成と維持にはビタミンCが欠かせないからです。カルシウムとともにビタミンCを十分に摂取することで骨折や骨粗鬆症の予防効果が期待できます。

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ビタミンCと免疫力のかかわり

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ビタミンCと
免疫力のかかわり

体には細菌やウイルスの感染に対抗し、多くの病気に対する抵抗力を発揮する免疫力が備わっています。この免疫力には細菌やウイルスの種類を問わない非特異的機構と特定の細菌やウイルスに有効な特異的機構があります。

免疫力において中心的な役割を果たす白血球(好中球)は体内に侵入した細菌やウイルスなどを捕まえて倒します。白血球にはビタミンCが含まれていますが、このビタミンCは感染を受けると急速に減少します。

一方でビタミンCを十分に摂取すると白血球のビタミンCが増え白血球の機能が高まります。ビタミンCは白血球(とくに好中球)の機能を高め機能異常を改善したり、免疫応答で活躍するTリンパ球の分裂を促したり、抗体としての機能をもつタンパク質である免疫グロブリンの値を上昇させたりなど、免疫系を効果的に働かせる役割をしています。ビタミンCを十分に摂取すると免疫能が増強されるのです。

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ビタミンCと一緒の摂取で
吸収率が上がるものとは?

栄養素の中にはビタミンCと一緒に摂取することで吸収効率が高まるものがあります。葉酸はビタミンB群の1種です。細胞分裂や成長に必要なビタミンといわれており、ビタミンB12と一緒に赤血球をつくる役割を持っているため別名「造血のビタミン」とも呼ばれます。ちなみに、ほうれん草の抽出物から発見されたことが「葉酸」という名前の由来になっています。
ビタミンCは葉酸の代謝に関わっており、葉酸と一緒にビタミンCを摂取すると、体内で活性型の葉酸を維持することができます。ビタミンCは妊娠中や授乳中は多く摂取することが勧められており、一般的なビタミンC推奨摂取量が1日あたり100mgに対し、妊娠中は約110mg、授乳中には約145mg摂取することが好ましいとされています。
また鉄分には、ヘム鉄(動物性の鉄分)と非ヘム鉄(植物性の鉄分)があります。動物性のヘム鉄は、体内に吸収しやすい鉄分といわれていますが植物性の非ヘム鉄は体内に吸収されにくい鉄分といわれています。非ヘム鉄は、食後にビタミンCを摂取したり、ビタミンCと動物性タンパク質を同時に摂取したりすると吸収が良くなるため鉄分不足が気になる方は摂取方法や食事方法も意識されるとよいでしょう。
最後にビタミンCはカルシウムの吸収と代謝にも関わっています。骨折予防や骨粗鬆症の予防というとカルシウムを摂取すればよいというイメージを持たれるかもしれませんがビタミンCの摂取も重要です。骨の半分はコラーゲンから構成されているためコラーゲンの生成と維持にはビタミンCが欠かせないからです。カルシウムとともにビタミンCを十分に摂取することで骨折や骨粗鬆症の予防効果が期待できます。

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ビタミンCと免疫力のかかわり

体には細菌やウイルスの感染に対抗し、多くの病気に対する抵抗力を発揮する免疫力が備わっています。この免疫力には細菌やウイルスの種類を問わない非特異的機構と特定の細菌やウイルスに有効な特異的機構があります。
免疫力において中心的な役割を果たす白血球(好中球)は体内に侵入した細菌やウイルスなどを捕まえて倒します。白血球にはビタミンCが含まれていますが、このビタミンCは感染を受けると急速に減少します。
一方でビタミンCを十分に摂取すると白血球のビタミンCが増え白血球の機能が高まります。ビタミンCは白血球(とくに好中球)の機能を高め機能異常を改善したり、免疫応答で活躍するTリンパ球の分裂を促したり、抗体としての機能をもつタンパク質である免疫グロブリンの値を上昇させたりなど、免疫系を効果的に働かせる役割をしています。ビタミンCを十分に摂取すると免疫能が増強されるのです。

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風邪とビタミンC
風邪薬との併用

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風邪とビタミンC
風邪薬との併用

普段からビタミンCを摂取していると風邪をひいても咳などの上気道症状や発熱などの全身症状が軽く、症状が続く日数も短い傾向にあると言われています。風邪とビタミンCに関する研究をまとめると、ビタミンCは風邪に対する抵抗力を高め、風邪をひいても軽症状で済むという表現がぴったりといえそうです。ビタミンCを摂っていれば風邪にかからないということではないため、風邪予防はしっかりと行うことが大切です。

また風邪薬と一緒にビタミンCを摂取することは基本的には有益であると考えられています。風邪薬により風邪の症状を改善させつつ、ビタミンCが風邪の悪化を抑え回復を助けてくれるという効果が期待できます。ただし肝臓や腎臓の機能が悪いなど、もともと何らかの持病がある方は風邪薬とビタミンCの内服や注射などの併用時にはかならず主治医とご相談ください。

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ビタミンCのシミへのはたらき

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ビタミンCの
シミへのはたらき

そもそも顔や体などの茶色いシミはどうしてできてしまうのでしょうか。まず、紫外線の刺激からお肌を守るために活性酵素が発生し、活性酵素が皮膚の表皮層にあるメラノサイトを刺激します。そしてメラノサイト内でチロシンというアミノ酸が活性化し、やがてシミの原因となるメラニンが生成されます。

メラニンは紫外線やさまざまな刺激から細胞を守るために産生されるため人間にとっては大切なものです。しかし、なんらかの原因で過剰に作られたメラニンは皮膚の細胞に溜まってしまうと結果的に色素が沈着し、シミとなってしまいます。

ビタミンCはこのシミの原因となるチロシンの活性を抑制することでシミの色素のメラニンの生成を阻害し、シミが作られるのを予防してくれるのです。また酸化型のメラニンを還元して無色にする作用もあるためビタミンCはシミを防ぎ、そばかすを緩和させる働きをしてくれます。日頃から紫外線に気をつけながらビタミンCを意識して摂取することでシミ予防をしていきましょう。

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風邪とビタミンC 風邪薬との併用

普段からビタミンCを摂取していると風邪をひいても咳などの上気道症状や発熱などの全身症状が軽く、症状が続く日数も短い傾向にあると言われています。風邪とビタミンCに関する研究をまとめると、ビタミンCは風邪に対する抵抗力を高め、風邪をひいても軽症状で済むという表現がぴったりといえそうです。ビタミンCを摂っていれば風邪にかからないということではないため、風邪予防はしっかりと行うことが大切です。
また風邪薬と一緒にビタミンCを摂取することは基本的には有益であると考えられています。風邪薬により風邪の症状を改善させつつ、ビタミンCが風邪の悪化を抑え回復を助けてくれるという効果が期待できます。ただし肝臓や腎臓の機能が悪いなど、もともと何らかの持病がある方は風邪薬とビタミンCの内服や注射などの併用時にはかならず主治医とご相談ください。

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ビタミンCのシミへのはたらき

そもそも顔や体などの茶色いシミはどうしてできてしまうのでしょうか。まず、紫外線の刺激からお肌を守るために活性酵素が発生し、活性酵素が皮膚の表皮層にあるメラノサイトを刺激します。そしてメラノサイト内でチロシンというアミノ酸が活性化し、やがてシミの原因となるメラニンが生成されます。
メラニンは紫外線やさまざまな刺激から細胞を守るために産生されるため人間にとっては大切なものです。しかし、なんらかの原因で過剰に作られたメラニンは皮膚の細胞に溜まってしまうと結果的に色素が沈着し、シミとなってしまいます。
ビタミンCはこのシミの原因となるチロシンの活性を抑制することでシミの色素のメラニンの生成を阻害し、シミが作られるのを予防してくれるのです。また酸化型のメラニンを還元して無色にする作用もあるためビタミンCはシミを防ぎ、そばかすを緩和させる働きをしてくれます。日頃から紫外線に気をつけながらビタミンCを意識して摂取することでシミ予防をしていきましょう。

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18

ビタミンCの出血予防の働き

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ビタミンCの
出血予防の働き

ビタミンCはプロリンとリジンをコラーゲン特有のアミノ酸(ヒドロキシプロリンとヒドロキシリジン)に変える反応に関与しているためコラーゲン生成に必要な栄養素です。コラーゲンは皮膚や腱 、血管、軟骨などを構成しているため、もしビタミンCが欠乏するとコラーゲン合成ができず血管がもろくなり、出血しやすくなってしまいます。

このビタミンCの欠乏状態が極限となったいわゆる壊血病(歯肉出血や皮下出血、貧血、筋肉減少など)の症状は,ビタミンCの欠乏が数カ月と長期間続いた後に出現するといわれています。欠乏状態に陥らないためには1日あたり最低10mgの摂取が必要と言われており、また健康状態を保つために必要な量として日本の厚労省が推奨している量は1日100mgです。気になる方は十分なビタミンCの摂取を意識し血管も丈夫にしていきましょう。

出血した際の血液が止まりにくいという原因はビタミンC以外の要因もありますので、心配なご症状がある場合には必ず病院受診をしましょう。

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19

ビタミンCと便秘
便秘とお肌の関係

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ビタミンCと便秘
便秘とお肌の関係

便秘とは数日以上排便がなく、排便と排便の間隔が不規則になった状態を言います。この状態が長期間続くと習慣性便秘となり水分が少なく固い便となります。便秘の改善には規則正しい生活と適度な運動が基本です。朝食後にかならずトイレに行く習慣もつけると良いでしょう。

食事内容は食物繊維が豊富な野菜や果物を多く摂るようにすると便秘改善に繋がります。ビタミンCには緩下作用といって便をやわらかくする働きがあります。この作用は満腹時よりも空腹時に出やすいため起床後すぐの空腹時に1-2gのビタミンCを摂りコップ一杯のお水を飲みます。これを続けていくと次第に便がやわらかくなっていき便秘が解消するでしょう。

また便秘がある方は食生活や生活習慣・睡眠の質の問題も背景にあることが多く、複合的な理由からそれらがニキビや肌荒れの原因につながることも少なくありません。食物繊維やビタミンCを摂取し生活リズムを整えながら便秘を改善しニキビや肌荒れも治していきましょう。またニキビや肌荒れはこじらせてしまう前に皮膚科を受診することもおすすめです。

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ビタミンCの出血予防の働き

ビタミンCはプロリンとリジンをコラーゲン特有のアミノ酸(ヒドロキシプロリンとヒドロキシリジン)に変える反応に関与しているためコラーゲン生成に必要な栄養素です。コラーゲンは皮膚や腱 、血管、軟骨などを構成しているため、もしビタミンCが欠乏するとコラーゲン合成ができず血管がもろくなり、出血しやすくなってしまいます。
このビタミンCの欠乏状態が極限となったいわゆる壊血病(歯肉出血や皮下出血、貧血、筋肉減少など)の症状は,ビタミンCの欠乏が数カ月と長期間続いた後に出現するといわれています。欠乏状態に陥らないためには1日あたり最低10mgの摂取が必要と言われており、また健康状態を保つために必要な量として日本の厚労省が推奨している量は1日100mgです。気になる方は十分なビタミンCの摂取を意識し血管も丈夫にしていきましょう。
出血した際の血液が止まりにくいという原因はビタミンC以外の要因もありますので、心配なご症状がある場合には必ず病院受診をしましょう。

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ビタミンCと便秘 便秘とお肌の関係

便秘とは数日以上排便がなく、排便と排便の間隔が不規則になった状態を言います。この状態が長期間続くと習慣性便秘となり水分が少なく固い便となります。便秘の改善には規則正しい生活と適度な運動が基本です。朝食後にかならずトイレに行く習慣もつけると良いでしょう。
食事内容は食物繊維が豊富な野菜や果物を多く摂るようにすると便秘改善に繋がります。ビタミンCには緩下作用といって便をやわらかくする働きがあります。この作用は満腹時よりも空腹時に出やすいため起床後すぐの空腹時に1-2gのビタミンCを摂りコップ一杯のお水を飲みます。これを続けていくと次第に便がやわらかくなっていき便秘が解消するでしょう。
また便秘がある方は食生活や生活習慣・睡眠の質の問題も背景にあることが多く、複合的な理由からそれらがニキビや肌荒れの原因につながることも少なくありません。食物繊維やビタミンCを摂取し生活リズムを整えながら便秘を改善しニキビや肌荒れも治していきましょう。またニキビや肌荒れはこじらせてしまう前に皮膚科を受診することもおすすめです。

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ビタミンCと老化、認知症

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ビタミンCと
老化、認知症

ビタミンC不足は、全身の老化に関与すると言われています。もともと、老化の原因の一つが酸化ですが、ビタミンCの重要な働きの一つに体内で発生した活性酸素(酸化反応)を取り除く、強力な抗酸化物質としての役割があります。つまり、老化を遅らせるには抗酸化物質であるビタミンCが大切な役割を果たしてくれているということがわかっています。

また、高齢者の認知症は端的にいうと脳の老化により現れるものです。認知症については、脳血管の動脈硬化性の変化や脳血管障害による脳血管性の認知症と、脳の萎縮によるアルツハイマー型認知症に大別されます。

脳血管障害による脳血管性の認知症の場合はビタミンCを多く摂取することで血管の状態が改善され脳血流も良くなり認知症が改善するのではないかと期待されています。

また、年齢等の変化で脳内のビタミンCが減ると精神機能や知的機能が低下してしまうということも言われていますのでビタミンCを十分に摂取して老化を遅らせるとともに脳のビタミンCレベルも上げていきましょう。

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ビタミンCと老化、認知症

ビタミンC不足は、全身の老化に関与すると言われています。もともと、老化の原因の一つが酸化ですが、ビタミンCの重要な働きの一つに体内で発生した活性酸素(酸化反応)を取り除く、強力な抗酸化物質としての役割があります。つまり、老化を遅らせるには抗酸化物質であるビタミンCが大切な役割を果たしてくれているということがわかっています。
また、高齢者の認知症は端的にいうと脳の老化により現れるものです。認知症については、脳血管の動脈硬化性の変化や脳血管障害による脳血管性の認知症と、脳の萎縮によるアルツハイマー型認知症に大別されます。
脳血管障害による脳血管性の認知症の場合はビタミンCを多く摂取することで血管の状態が改善され脳血流も良くなり認知症が改善するのではないかと期待されています。
また、年齢等の変化で脳内のビタミンCが減ると精神機能や知的機能が低下してしまうということも言われていますのでビタミンCを十分に摂取して老化を遅らせるとともに脳のビタミンCレベルも上げていきましょう。

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[監修]中村仁美 医師
皮膚科専門医・漢方専門医 日比谷トータルクリニック副院長。
東洋医学やサプリメントを用いながらのトータルでの皮膚治療や美容治療を得意とし、最新のダイエットや健康食・サプリメントにも精通している。
このコンテンツは、病気や症状に関する知識を得るためのものであり、
特定の治療法や専⾨家の⾒解を推奨したり、
商品や成分の効果・効能を保証するものではありません
CONTENTS

読みもの・お役立ち情報

  • シナールエクシアシリーズ開発ストーリー
    本気のシミ対策にトータルでアプローチできるよう、開発を重ねた「シナールエクシアシリーズ」の開発ストーリーをお届けします。
  • シナールEXシリーズ開発ストーリー
    これまでにないプロ処方を目指して、開発を重ねた「シナールEXシリーズ」の開発ストーリーをお届けします。
  • メイクでなりたい自分になろう。
    メイクを通じて自然と前向きな気持ちになる、心が整う、そんなメイクの魅力・パワーをお伝えする「心に効くメイクアップレッスン」です。
  • みんな知らないビタミンCのトリセツ
    お肌への効果とともにビタミンCの知られざるパワーを徹底解説します!
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