頭痛と暮らす Case 1

日々のケアで
仕事も育児も、
私らしく両立。
Interview profile

河原井さん

アパレル業界でのPRを経て、現在はメーカーに勤務。
一児の母として、仕事と育児を両立する日々。ヨガやストレッチを日課として続けている。

季節の変わり目や気圧の低下が頭痛発症の合図に。

頭痛を本格的に感じるようになったのは、25歳くらいからです。小さい頃や学生時代はなかったんですが、社会人として働き始めて肩こりを感じるようになり、そこから頭痛に悩まされて10年が経ちます。季節の変わり目をはじめ、気圧が下がるタイミングで頭痛が発症し、軽度なときは日常生活に支障のない程度ですが、ひどくなると頭がズキズキして、体がだるくなってずしんと重くなるような感覚です。これは個人的な見解になりますが、ずっと新体操をしていたので、体を常に動かしているのが当たり前でした。でも、就職して働き始めたことで体を動かす機会も減り、パソコン作業も多くて長時間同じ姿勢で過ごしてしまっていて…。それで肩こりにもなってしまった。運動不足やパソコン作業による肩こりが、少なからず頭痛の発症に影響しているのかもしれないと感じています。

頭痛でイライラする自分がイヤ

現在はメーカーの営業事務として、フルタイムで働いています。平日は週3日が在宅勤務で、会社に出勤しているのは週2日です。出勤中は気が張っていることもあり、頭痛が起きてもそこまで痛みを感じることはありませんが、家にいるとより強く感じるようになるんです。心もリラックスしているから、余計に痛みを感じやすくなっているのかもしれません。痛みがひどいとついつい不機嫌になりやすく、顔に出しているつもりはなくても無言になってしまって…。感情を抑えきれていない自覚はありますし、そんなイライラしている姿はやっぱり自分自身が一番イヤなんです。

だから、気圧の変化に関係がありそうなニュースを目にしたときは、頭痛管理アプリを欠かさずチェック。数日間の気圧の流れを確認しながら、未来を予想していろいろ準備するようにしています。でも、不思議なんですが、産休育休中も頭痛はあったはずですし、頭痛薬も服用しないようにしていたので今よりも辛かったはずなのに、その記憶がほとんどない。きっと、子供のことで頭がいっぱいだったんでしょうね。気持ちの向け方や持ち用でも、頭痛の感じ方は変わるんだと思います。

仕事や家事の合間に、ストレッチでセルフケア。

昔から新体操をしていたこともあって、ちょっとしたストレッチが癖になっているんですが、頭痛を感じるようになってからは予防も兼ねて意識的に多くするようになりました。仕事や家事の合間に行うので、周囲からは「どうしたの?」と言われることもありましたが、とにかく体を伸ばしたくなるんです。例えば首のストレッチなら、首を前後左右に傾けてからゆっくりと一周回したり。肩甲骨周りのストレッチなら、肩の上に手を当てて、前と後ろそれぞれに大きく回したり。

そうしたストレッチをこまめに行うことで血流も良くなり、以前よりも頭痛時の症状が緩和されたように感じています。また、頭痛が起きた際には、手の甲にある頭痛に効くと言われている合谷というツボを押してみたりと、場所を問わずにできる緩和策を持つようにしています。私自身、痛みに弱いタイプなので、頭痛になると市販の頭痛薬にも頼りますが、一度服用すると気持ちも落ち着いて痛みも緩和されていくので、1日に何度もということはありません。これが仕事や家事の合間に行う、私の頭痛対策です。

痛みに耐えるよりも、いつでも支え合える環境を。

会社に出勤するのは週2日ですが、頭痛管理アプリで低気圧の警戒が強い日を前もって分かっている場合は、在宅勤務に切り替えるようにしています。同じ悩みを持つ同僚も多く、それぞれの症状に応じてみんなで支え合える環境ができていて、会社も柔軟に対応してくれるので本当に助かっていますね。それに、夫のフォローにもいつも助けられているんです。毎朝、息子を保育園に送ってくれますし、私の出勤時は掃除と洗濯までやってから会社に向かったりと、料理以外の家事は同じくらいやってくれます。

週末は必ず家族でお出かけしますが、私の頭痛がひどいときは子供を連れて出かけてくれたりも。常に私を優先してくれますし、言葉よりも行動でフォローしてくれるので、本当に感謝しています。そんな夫の姿を見ているのか、4歳の息子も「大丈夫?寝ていていいからね」と、ブランケットを持ってきてくれたりするんです。そんな家族の気遣いと優しさも、頭痛の辛さをやわらげてくれますね。

休日は回復と翌週の準備に専念して。

週末は、心身ともに私のリフレッシュタイムです。お出かけして家族の時間もしっかりと楽しみつつ、スクールや自宅でヨガをしてとにかく体を動かすようにしています。肩こりと頭痛が連動しているような感覚があり、日頃のストレッチに加えてヨガを始めてからは、頭痛の症状も少しマシになったような気がしますね。あとは、ゆっくりと湯船に入ること。子供と一緒だとなかなか長風呂はできませんが、「今日はゆっくり入りたいな」と思うときは、寝かしつけをしてからもう一度入るんです。寝つきも良くなりますし、目覚めも良い。ストレッチとヨガとお風呂は、私の健康の秘訣だと思います。それと、頭痛が起きたときに一番辛いのが、料理を作ることなんです。献立や味付けなど、いろいろと頭を巡らせながら考えることがしんどくて…。だから、週末は副菜的なものを作り置きするようにしています。これさえあれば、いざというときにラクができますからね。心も体も料理も、少し先の未来のために準備しておくことで、頭痛との関係性も変わっていくと思います。

まとめ

  • 頭痛管理アプリで気圧の変化をチェック。警戒が強い日は在宅勤務への切り替えも。
  • ストレッチやヨガ、お風呂で肩こりをほぐす。こめかみ・手の甲のツボ押しも。
  • 頭痛になったら市販の頭痛薬を単発で服用。
  • 料理の作り置きで、頭痛が起きたときに備える。

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