照明デザイナーとして独立し、現在は自身の会社を経営。
4歳の息子の父であり、保育園のお迎えを毎日担当している。1日3杯飲むほどのコーヒー好き。
自分が頭痛持ちであることを認識したのは、社会人になってからで、頭痛歴は10年ほどです。最初はパソコン作業が要因かなと思っていたんですが、頭痛が起きたときのことを思い返してみると、翌日に雨が降ったり、風が強くなっている日が多くて。低気圧の影響で頭痛になる場合があると知人からも聞いたことがあり、逆に低気圧以外の日は頭痛が発症することもなかったので、その因果関係に気づきました。
だからと言って天気予報を常にチェックしているわけではないですし、頭痛管理アプリを使ったりもしていないんです。いつも頭痛が起きてから天気予報を見て、気づくという感じで…。特に前兆もなく、じわじわと痛みが出てきます。症状が軽いときは少し痛みを感じたり、体にだるさを感じる程度で、気圧が低ければ低いほど症状もひどくなり、そんなときは何も考えられないほど思考も停止してしまうんです。
照明デザイナーという肩書きですが、プロダクトとしての照明器具を作るのではなく、建築やインテリアにおける空間コンセプトに合う照明の配置やデザインを考えるのが仕事です。業務時間の大半を考えることに費やすため、頭痛がひどいときは本当に大変。じっくりと考えを深めたり、巡らせたりするようなことができなくなりますし、とにかく集中力が低下してしまいます。スケジュール的にどうしても今日考えないといけないときや、考える時間を調整できたとしても後々の工程に影響が出てしまうときなどは、すごくツライですね。自宅作業だと少しは気が休まっている場合もありますが、痛みはそんなに変わらないので、現状をリセットして仮眠を取るようにしています。無理しても良くない結果が見えていますし、仮眠して症状を緩和させてから再開した方が、絶対に能率も上がりますからね。
現場やクライアントさんの会社での打ち合わせも多く、頭痛のタイミングが重なってしまうとなかなか厄介です。人と接しながら痛みに耐えるのはツライですし、集中力が低下することで頭がぼーっとして眠くなってしまうことも。そんなときは妻に薦められたロールオンタイプのハーブオイルをこめかみに塗ったり、テーブルの下で足をつねったりして、意識を保てるような対策を講じて乗り切れるようにしています。
仕事だから多少の無理は承知で、頭痛を理由に打ち合わせの予定を変更したことは今までなかったんですが、つい先日どうしてもガマンできなくなってしまって…。外出先で激しい頭痛に見舞われ、暑さも影響してすごく気持ち悪くなってしまったんです。これはさすがに打ち合わせもできないなと思い、日程を変更させてもらいました。体も重くなってなかなか動き出せないですし、座れる場所があればすぐに座りたい状態。外出先での急な頭痛の対処は大変だなと、改めて実感しました。
頭痛時の対処法は、これまでにいろいろ試してきて取り入れています。スマホで調べた程度のものですが、カフェインを多めに摂るためにブラックコーヒーを飲んだり、気分によってはハーブティーにしてみたり。妻から「こめかみに塗ってみたら?」と薦められたハーブオイルも、最近取り入れました。どれも症状の緩和を感じられ、その理由は分かりませんが、香りがリラックス効果を高めてくれているのかもしれません。あとは、時間があれば寝ることですね。寝て起きたときは、スッキリとした感覚になっていることが多いかなと思います。でも、これらの対処法でもカバーできないほど痛みがひどい場合は、市販の頭痛薬を服用しています。これは、自分にとっての最終手段ですね。
照明器具メーカーに勤めていた前職時代から頭痛には悩まされていましたが、自由が効く職場環境で仮眠室もあったんです。社内にも頭痛持ちがいましたし、ちょっと仮眠をとったり、ふらっと外に出てリフレッシュもできていたため、頭痛がネガティブなものではありませんでした。それは、大きな救いだったと思います。今は独立して自分で会社を経営しているので、働き方や時間の使い方の自由度がより高まりました。例えば、頭痛がひどいときは「今日は仕事を切り上げて、明日早起きしよう」という感じで、柔軟に対応できますからね。ただ、仕事に行き詰まったら近所にコーヒーを飲みに出かけたり、外を散歩することもしょっちゅう。実は普段から、頭痛が発症したときと同じようなサイクルを過ごしているんです。私にとって頭痛がネガティブではないのは、そういった働き方を続けているからかもしれません。