頭痛と暮らす Case 3

頭痛が起きても
準備と対処で
充実の学生生活へ。
Interview profile

こはるさん

大学4年生。就職活動も落ち着き、現在は学業に精を出しながら、
ビジネス雑誌の編集アシスタントのアルバイトも務めている。趣味は映画鑑賞。

同じ悩みを持つ母から、頭痛との向き合い方を学んだ。

私が頭痛を自覚したのは、高校受験の頃からでした。症状は軽度だったと思いますが、「勉強に集中しないといけない!」というストレスがかかると、痛みも増していたような記憶があります。その後は生理の初期段階から頭痛がひどくなったり、雨の日に痛みを感じるようにも。頭痛の症状はそんな感じですが、実は母も私と全く同じなんです。昔から頭痛に悩む母の姿を見ていたので、対処法も自然と身に付いてきました。母から言われていたのは、「絶対にガマンしないこと!」です。

市販の頭痛薬を服用することはもちろん、体を冷やさないように温かいものを飲んだり、靴下を履いたりするなどの工夫も母から教わりました。私にとっての一番身近な人と、同じ症状や悩みを共有できるのはとても心強いですね。それと、これは対処法ではないんですが、心がけていることがあります。頭痛になると食欲もめっきり無くなってしまうんですが、できるだけ食べるようにしているんです。何も食べないと、頭痛が治ったときの食欲の反動がすごくて…。だから、なるべく無味に近い豆腐に塩をかけて食べたりしています。

頭痛で予定を断らざるをえないことも…。

大学4年生にもなると、ルーティン化された毎日が続くことはなかなかありません。午前中が授業で午後からアルバイトの日もあれば、就活で動き回る日や1日中アルバイトすることもあり、予定が立て込んでいる日に頭痛が起きると本当に大変です。特に就活中はストレスもあったので、頭痛の日はまさに負のスパイラル状態でした…。友達との約束があるときも悩ましくて、断る理由が頭痛だと弱いから「次の日が早くて…」と、別の理由でごまかしたこともありました。それはまだマシな方で、留学する友達の送別会の日に頭痛になったことがあったんです。

その日は頭痛薬を服用しても症状が変わらずで、無理して行っても楽しめない状態。「次の日が早い」という言い訳も理由にならないので、誰も突っ込めないように「空港へのお見送りは行くけど、今日は家族の緊急事態で…」と伝えました。送別会に行けないこと、嘘をついたこと、この2つのもうしわけなさが押し寄せてきましたが、それでも無理だったんです。ガマンして行っても迷惑をかけますし、みんな心配してくれるだろうけど、頭痛のときはそっとしておいてほしい。それが本音ですね。

天気予報を先読みする。それも、私の頭痛対処法。

生理中以外では、気圧の低下で頭痛が起きることも多いため、普段から頭痛管理アプリや天気予報で気圧をチェックするようにしています。大学には頭痛持ちの友達もいるので、アプリを見ながら「気圧が低くなりそうだね」と話したり、対処法について情報交換することも多いですね。事前にチェックしておくことで気持ちを備えることもできますし、予報に合わせて夜の予定を詰め込まないようにもしています。頭痛になりそうな日は、なるべく早く家に帰ってベッドに向かう。それも私の対処法の一つですね。その反面、予報に左右されて気持ちが上がったり、下がったりすることも。すごくもどかしい気持ちになりますし、頭痛が起きても頭痛薬の服用でカバーできたりもするので、最近は意図的にチェックする頻度を少なくするようにもしています。

頭痛のときは、趣味の時間でゆっくりと。

頭痛になりそうな日や頭痛になったときは、家でゆっくり過ごすのがマイルールです。私の場合、頭痛が発症すると趣味の映画鑑賞をしています。最初は痛みを感じていても、映画の世界に没頭しているうちに時間も経過し、気づいたら痛みが緩和されていることが多いんです。頭痛から意識を逸らせて、別のことに集中する。そんな状況を意図的に作るようにしています。同様に音楽を聞いたりすることも、私にとっては効果的ですね。頭は痛くても、心はリラックスしている状態が良いのかもしれません。「病は気から…」とよく言いますが、自分の中のマインドをプラスに向けていくことも、頭痛と付き合う上では大切なことだと思います。

いろいろ試して、自分なりの対処法を。

頭痛の症状が重いときは、頭がズーンと重くなり、やる気が何も起きないくらい体がしんどくなる感じです。生理の初期段階や精神的なストレスがかかっているときは症状もひどいため、痛みを感じ始めた初期段階で市販の頭痛薬を服用するようにしています。逆に症状が軽度な場合は、マッサージですね。ゲンコツでこめかみ付近をグリグリしてみたり、人差し指と親指で耳を揉んでみたりして刺激を与えるようにしています。母から教えてもらった情報が多いですが、自分でも「頭痛・解消」というキーワードでいろいろ検索しているので、ネットを見ていると関連情報が出てくることもちょくちょくあるんです。簡単なマッサージなどは、試してみることも多いですね。あと、外出時は頭痛薬のストックを持ち歩くようにしていて、夏場はエアコン対策として羽織れるシャツなどをバッグに忍ばせています。対処法は人それぞれだと思いますが、自分に合った対処法を見つけることと、不安を軽減できる準備をしておくこと。それも母からの教えです。

まとめ

  • 痛みを感じ始めた初期段階で市販の頭痛薬を服用。外出時は頭痛薬のストックを持ち歩く。
  • 温かいものを飲む、靴下を履くなどで身体を冷やさないように。
    夏場はエアコン対策として羽織れるシャツなどをバッグに。
  • 頭痛管理アプリや天気予報で気圧をチェック。頭痛になりそうな日は、なるべく早く家に帰ってベッドへ。
  • 趣味の映画鑑賞や音楽でマインドをプラスへ
  • 症状が軽いときは、こめかみや耳をマッサージ

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