技術開発について

kikippaは最新の研究結果をもとに、機能をアップデートしています。
ここではガンマ波サウンド™技術や、開発者の想いをご紹介します。

年齢とともに出にくくなる脳波にアプローチ

kikippaのガンマ波サウンド™の仕組み

人間の脳波は
脳の活動状態を反映している

アルファ波
リラックスに関係している
ガンマ波
記憶や集中力に関係している

ガンマ波は加齢などで、弱まる

「ガンマ波」と呼ばれる人間の脳波は、記憶力や集中力に関係し、
加齢などにより弱まることが報告されています

※ Trends in Neurosciences 30, 317– 324 (2007). Clinical Neurophysiology 116, 27192733 (2005).

kikippaは、ガンマ波と同じ周期で音を変調した
「ガンマ波サウンド™」で脳を鍛えられるよう、特別に設計されています。

開発者インタビュー

脳を鍛えるという新しい方法で、
毎日を健やかに。

長年、人の健康を見つめる私たちは、健やかな人生のために日々の習慣がとても大切だと確信しています。

なかでも私たちは、人間の脳波に着目。「ガンマ波」と呼ばれる脳波は、記憶や集中力に関係し、加齢などにより弱まることが報告されています※1。そして2023年4月、このガンマ波と同じ周期の音に変調させた世界初※2の「ガンマ波サウンド™」で脳を鍛えられる、全く新しいデバイス kikippa スピーカーを商品化しました。

習慣にしやすい「音」の開発はとても大変でしたが、日本の高齢化社会に新しい可能性をつくる挑戦を最後まであきらめませんでした。

※1 Trends in Neurosciences 30, 317324(2007). Clinical Neurophysiology 116, 27192733 (2005).
※2 入力される音声に含まれる部分信号に40Hzの振幅変調を行って音声を加工する技術(特許取得済み)。

ガンマ波サウンド™は、
日常の一部として受け入れられた。

kikippa スピーカーの発売後に50歳から69歳の方に実施した調査では、1日あたり平均でガンマ波サウンド™が126.6分聴かれていたと分かりました。開発メンバーとしては、意外な結果に驚いたというのが正直なところでした。ガンマ波サウンド™はブルブルと震える音なので、TV内蔵のスピーカーから出る音よりも若干耳障りで、どうしても不快感を伴うものであると考えていました。商品化するまでは不安だったのですが、この結果からガンマ波サウンド™が好意的に受け入れられたことが確認でき、非常に嬉しかったです。

興味深いのが、最初は少し抵抗感があったという方の多くが、「一週間も聴いていると慣れる」とおっしゃっていたこと。半年間の実験だったんですが、終了時にスピーカーを回収する際に「ブルブルがなくなると物足りなく感じる、寂しい」というお声まで(笑)。開発チームとしては予想外でしたが、とても嬉しいご意見でしたね。

※ SOMPOひまわり生命、ピクシーダストテクノロジーズ株式会社、塩野義製薬による、個人宅におけるガンマ波サウンドスピーカー聴取の受容性検証および意識調査(第43回日本認知症学会学術集会)より。

脳を鍛える習慣を、
もっと楽しく、身近にしたい。

kikippa スピーカーに次いで発売された、世界初※ ガンマ波サウンド™が聴けるオープンイヤー型イヤホン、kikippa イヤホン。

どのような商品であれば、ガンマ波サウンド™を通して無理なく脳を鍛えられるのか。そんな視点から、プロダクトやサービスの形を問わず、およそ100案ほどのアイデアを出し、検討を重ねました。実際にkikippa スピーカーを使用されたお客様の声も多数参考にさせていただいたところ、よりパーソナルな形で、より多くの場面で使える商品があると喜ばれるのではないかと考えました。そして日々の生活で自然に取り入れられ、好きな音楽や音声メディアを聴きながら脳を鍛えられる、“イヤホン”という形に辿り着きました。

イヤホンの中でもオープンイヤー型にしたのは、さまざまな意図があります。若い世代では、左右それぞれが独立している完全ワイヤレスイヤホンが広く普及していますよね。しかし50〜60代の方へのヒアリングでは、「完全ワイヤレスイヤホンは落として無くしそう」「外部の音が聴こえず危なそう」というご意見がありました。そこで、耳を塞がず、かつネックバンドで左右が繋がっているため安心感のあるオープンイヤー型を採用しました。

開発で非常に苦労したことの一つは装着性でした。長時間使っても締め付けられず、耳が痛くなりにくいという利点から、横から押さつけえる骨伝導型ではなく純粋なスピーカー型を採用しました。問題はどこで押さえ、バランスを安定させるか。試行錯誤を重ねましたが、一点だけではなく面で支えられる、独自機構のフレックスイヤーサポートに辿り着きました。そして実際に装着しながら頭への圧力のかかり方やフィット感、形状、着け心地の良い素材などを緻密に検証していきました。人の耳の形や大きさは千差万別のため難しかったのですが、多くの人にストレスなく快適に装着していただける形に対応できたと考えています。

もう一つ、特に開発で苦労したこととしてはスピーカーからイヤホンまで、サイズを小さくすることです。従来のスピーカーよりも小さなサイズのデバイスにガンマ波サウンド™を搭載する必要がありました。リアルタイムで音を変調する技術のため、もちろん音の遅れが生じることは避けなければいけません。イヤホンでも違和感なく音を楽しめるように何度も研究開発を重ね、実現することができました。

わたしたちがkikippa スピーカー、kikippa イヤホンで共通して大切にしていることは、いつもの暮らしの中で無理なく脳を鍛えることです。新しい生活習慣を取り入れることは誰でも負担が大きいことだと思います。多くの人が自分のライフスタイルを大切にし、好きなことを楽しみながら無理なく健康習慣を続けられる社会にすることが理想だと考えています。

※ 入力される音声に含まれる部分信号に40Hzの振幅変調を行って音声を加工する技術(特許取得済み)。

続けたくなる工夫を、
アプリの随所に。

kikippa イヤホンの専用アプリには、ガンマ波サウンドケア習慣をサポートするための脳の認知機能チェックを新たに追加しました。

脳体力®トレーナー CogEvo®さんはこれまでも科学的根拠を基に、楽しんで認知機能のチェック・トレーニングができるサービスを提供されていました。そして「サービスを毎日続けている方は、続けられている自分に自信を持てるようになる」というお話もお聴きしました。科学的根拠と習慣化が自信につながるという点に強く共感し、連携したアプリケーションの開発に至りました。

そのほか専用アプリでは、使用するとガンマポイントというポイントが貯まる機能も追加しました。万歩計のようなイメージで、どれくらいガンマ波サウンド™を聴いたのかが一目でわかるようになっています。毎日続けたくなるような工夫をアプリにも取り入れました。

そしてkikippa イヤホンは、多くの人に使いやすいように、操作性を極力シンプルにしています。高音域の音の聴こえをサポートするくっきりボイスモードや、ガンマ波サウンド™のモード変更は、アプリで管理できるように設計。自分に合う設定にカスタマイズしたい方はアプリで。また、手軽に使用したい方は本体のボタンでの簡単操作など、快適さと便利さを追求しました。

※ アプリの一部機能は有料です。

自動アップデートで、
kikippaはさらに進化していく。

わたしたちの研究は今後も進化を重ねていきます。だから、常に最新の研究結果を反映した音を聴いていただけるよう、ネットを通じアップデートをしていく設計にこだわりました。

たとえば年齢とともに進行する聴こえづらさに対応した“くっきりボイスモード”は、kikippa スピーカーの発売後に追加した機能です。くっきりボイスモードを用いた音声の聴きとりやすさに関する試験では、くっきりボイスON>OFF>通常のTV内蔵スピーカー の順に、音声の聴きとりやすさが高い傾向にあることを確認できました。

kikippaは今後もアップデートを重ね、進化していく予定です。kikippaを長い人生の習慣にしていただき、脳を鍛える最新の音刺激で活き活きとした毎日を目指してもらえるなら、こんなに嬉しいことはありません。

※ 音声の聴きとりやすさとは、日本語単音節聴き取り試験の正答率(語音明瞭度)を指します。