くしゃみ、鼻水、鼻づまりのメカニズムとは?

鼻炎には、ごく一般的なかぜの症状である急性鼻炎と、花粉症に代表されるアレルギー性鼻炎があります。急性鼻炎はウィルスや細菌感染によって引きおこされ、アレルギー性鼻炎は空気中のアレルゲンが体内に吸入されることでおこります。
鼻炎の代表的な症状は、「くしゃみ」「鼻水」「鼻づまり」です。
人間の体には外部から異物が入ってくるとそれを排除しようとする力が働くメカニズムがあります。たとえば、「くしゃみ」は、体が感知した異物を押し出そうとする力、「鼻水」は、異物を洗い流そうとする力が働いた結果生じます。また、「鼻づまり」は炎症が原因となり気道が狭くなることでおこります。

くしゃみが起こる仕組み(アレルギーによるくしゃみ)

鼻粘膜に抗原(ハウスダストなど)が付着して体内に入る。抗体が作られ、肥満細胞にくっつく。抗原が再び入ると抗体と抗原が結合する。刺激で肥満細胞から科学伝達物質のヒスタミン、ロイコトリエンが放出され、くしゃみや鼻づまりが起こる

鼻炎を防止するには?

まずは原因となる花粉やイエダニ、細菌やウィルスといった異物を体内に侵入させない工夫が第一の予防策です。
アレルギー性鼻炎の場合は、ホコリの集まる室内やふとん、枕、カーペットなどの清掃をこまめに行い、原因物質の除去に努めましょう。また、室内の換気、除湿、防カビ対策、日頃からストレスをためない規則正しい生活習慣と十分な休養・睡眠、適度な運動をして、基礎体力をつけることが優先されます。
酒、タバコ、辛いものは控えることと、外出する場合はマスク、メガネ、帽子を着用して原因物質の侵入を防ぐこと、などが大切になります。
一方、急性鼻炎の場合は、一般的なかぜ対策と同様です。暖かい服装を心がけ、室温や湿度に配慮しましょう。無理な仕事や外出は避け、安静にして十分な睡眠と栄養をとることが鼻炎をはじめとするかぜ症状を悪化させないための注意点です。

鼻炎を防止するには?

鼻炎をやわらげるには?

鼻炎になってしまったら、症状をやわらげる方法を試してみましょう。
鼻水や鼻づまりは、乾燥にご注意を。お風呂の蒸気などで鼻腔を温めれば、血液の循環が促され症状が楽になります。アレルギー性鼻炎はストレスで症状が悪化することがありますので、ストレス解消の工夫とできるだけリラックスした生活を心がけましょう。
また、鼻炎の症状がつらいときには、内服薬や点鼻薬を利用するのも緩和策のひとつです。

鼻炎に効果のある薬とは?

鼻炎用に使われる内服薬といえば、抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬などが代表的です。急性鼻炎とアレルギー性鼻炎の初期症状は「くしゃみ」「鼻水」「鼻づまり」。どちらも非常に似てはいますが、実際には全く異なる要因のため、薬選びにも注意が必要です。市販されている鼻炎用内服薬は急性鼻炎用、アレルギー性鼻炎用、双方ともに効果があるものなどさまざまですので、購入の際には薬剤師に相談を。
また、アレルギー性鼻炎で症状がひどく重い場合には、その時期だけ内服薬と点鼻薬を併用してもいいでしょう。

鼻炎の主な種類

鼻水、鼻づまり、くしゃみを改善する
抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬、血管収縮薬、分泌抑制薬など

内服薬

鼻の粘膜に直接作用。
鼻水、鼻づまりを改善する。

抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬、ステロイド薬など

点眼薬

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