やけどでできた水ぶくれ、
つぶすのはNG?
正しい対処法と注意点

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やけどでできた水ぶくれ。気になってしまうものの、つぶしても大丈夫なのでしょうか?
今回はやけどでできた水ぶくれについて、原因や正しい処置方法をご紹介します。
やけどで水ぶくれができるのはなぜ?
やけどをすると、皮膚の一部に透明な液体がたまった「水ぶくれ」ができることがあります。これは、皮膚が熱によってダメージを受けたとき、体がその部分を守ろうとする自然な反応です。
熱で皮膚の細胞が壊れると、傷ついた組織を修復するために血液中の液体成分(血漿)がしみ出します。この液体が、はがれかかった皮膚の下にたまって水ぶくれとなるのです。
水ぶくれの中の液体は、外からの刺激や細菌の侵入を防ぎ、皮膚の回復を助ける役割を果たしています。つまり、水ぶくれはやけどの治りを支える“天然の絆創膏”のようなものなのです。
水ぶくれはつぶしてもいいの?
やけどでできた水ぶくれは、自分でつぶしてはいけません。水ぶくれの膜(皮膚の表面部分)は、傷ついた皮膚の内側を守る大切なバリアの役割を果たしています。この膜があることで、外から細菌が入りにくくなり、炎症や感染を防ぐことができます。
また、水ぶくれの中にたまっている液体には、皮膚の回復を助ける成分が含まれており、自然に治ろうとする力を支えています。もし自分でつぶしてしまうと、保護されていた皮膚がむき出しになり、強い痛みや感染のリスクが高まるうえ、治りが遅くなったり、跡が残ってしまったりすることもあります。
やけどで水ぶくれができたときは?
やけどから数時間〜半日ほど経って水ぶくれが現れることが多いため、やけど直後に何もなくても、しばらくは注意して患部を観察しましょう。
水ぶくれができたら破れないように清潔なガーゼや絆創膏で軽く保護し、なるべく早めに皮膚科などの医療機関を受診しましょう。もしうっかり破れてしまった場合でも、皮膚をはがさず、清潔なガーゼで覆って受診することが大切です。
受診までの間は、患部を清潔に保つよう心がけます。石けんをよく泡立て、泡でやさしく洗うようにして汚れを落とし、強くこすらないように注意しましょう。洗ったあとはぬるま湯でしっかり泡を流し、柔らかいタオルで軽く押さえるように水分を拭き取ります。
医療機関では、やけどの深さや水ぶくれの状態を確認したうえで、必要に応じて水ぶくれの処置や薬の塗布、被覆材(傷を覆うシート)による治療が行われます。傷をきれいに治し、感染や跡を防ぐためにも、できるだけ早めの受診を心がけましょう。
やけど痕のケア方法
やけど痕の治療にはヘパリン類似物質を主成分とする保湿剤が有効です。ヘパリン類似物質には保湿作用、血行促進作用、抗炎症作用があるため、傷あととなる皮膚を保湿しやわらかくし、皮膚の新陳代謝を促進し、炎症を抑える効果が期待できます。
軟膏やクリームの場合、大人の人差し指の先から第1関節に薬をのせた量(約0.5g=1FTUと呼びます)を大人の手のひら2枚分くらいの面積に塗ることができます(体表面積の約2%)。
- 軟膏やクリーム(チューブ)の1FTUの量の目安
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- クリーム(瓶)の場合
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大人の人差し指の先から第1関節の半分まで薬をのせた量が1FTU(約0.5g)に相当し、大人の手のひら2枚分くらいの面積に塗ることができます。
- ローションタイプの場合
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1円玉大が1FTU(約0.5g)に相当し、大人の手のひら2枚分くらいの面積に塗ることができます。
※瓶タイプの場合は大人の人差し指の先から第1関節の半分まで薬をのせた量が1FTUの目安となります。
※ローションタイプの場合は1円玉大が1FTUの目安となります。