ステロイド外用剤(塗り薬)を
塗るときに注意することは?

ステロイド外用剤(塗り薬)は、次のことに気をつけながら使いましょう。
清潔な手で塗る
せっけんと流水で手を洗い、清潔なタオルなどで乾かします。清潔な指にお薬を取り、患部にのせ、擦り込まずに、やさしく伸ばします。

清潔な皮膚に塗る
汚れた皮膚に塗っても、薬の効果が十分に発揮されません。肌が清潔な状態のお風呂上がりが最適です。ただし、肌への刺激を減らすため、体のほてりがおさまってから塗りましょう。患部はこすらずに、ティッシュペーパーなどで軽く押さえて水分を取ります。
チューブの口に触らない
チューブ内のお薬を汚染さないため、チューブの口から直接患部に塗るのではなく、よく洗った清潔な指にお薬を取ってから塗ることを守ってください。また、指がチューブの口になるべく触れないよう注意しましょう。
やさしく塗る
患部にお薬をのせ、擦り込まずに、患部全体にやさしく伸ばします。表面がテカってベタつく程度、ティッシュペーパーが貼りつくくらいが適切な塗り広げ方となります。
ほかのものと併用する場合や塗る手順など
他の軟膏やクリーム類
一般的に、塗る面積の広い塗り薬から先に塗ります。
保湿剤
一般に、塗る面積の広い保湿剤を先に塗り、後からステロイド外用剤(塗り薬)を患部だけに塗ると、ステロイドを塗る必要のない正常な皮膚にまで広げてしまうことを防ぐことができるとされます。
化粧品
ステロイド外用剤(塗り薬)を使用中も化粧はできますが、ファンデーションなどで患部をふさがないように、ステロイド外用剤(塗り薬)を先に塗ってから、薄めに化粧しましょう。化粧下地としてステロイド外用剤(塗り薬)を使わないでください。また、目および目の周囲にはステロイド外用剤(塗り薬)を塗ってはいけません。化粧により目の周りの皮膚に薬が広がることのないように、十分ご注意ください。
その他の医薬品
塗り薬にかぎらず、ほかのステロイド剤や医薬品と併用する場合は、必ず医師、薬剤師、または登録販売者にご相談ください。
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どのぐらいの量を塗ればよいですか? - 目安は、1日2~3回。症状がよくなってきたら、「ストロング」に分類されるステロイド外用剤(塗り薬)は1日1回に減らします。より作用が弱い「マイルド」、「ウィーク」では1日2回の塗布を続けた方がよい場合もあります。
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タイプ別の特徴は? - ステロイド外用剤(塗り薬)は、実際に作用する成分を含む「主剤」と、主剤を保持して効率よく皮膚に吸収させる「基剤」からなっています。基剤の種類によって症状への向き・不向きがあるため、主剤が同じであっても、軟膏、クリーム、ローションといった「剤形」を意識しながら、患部に適したものをお選びください。
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