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身体の各部位のステロイドの吸収の違いは?

同じ薬を使っても、身体の塗る部位によって皮膚からの吸収のしやすさには差があるため、部位ごとの吸収率に合った強さの薬を選択する必要があります。

下図は身体の各部位における「薬の吸収のしやすさ」を表したものです。腕の内側の「吸収のしやすさ」を1.0としたときに、ほかの部位の「吸収のしやすさ」は何倍になるかを棒グラフで示しています。棒グラフが長いほど「薬を吸収しやすい部位」となり、棒グラフが短いほど「薬を吸収しにくい部位」となります。

例えば、頬や陰嚢の「薬の吸収のしやすさ」はそれぞれ、腕の内側の13倍、42倍となり、薬を吸収しやすい部位だということがわかります。一方、足底や手のひらの「薬の吸収のしやすさ」はそれぞれ、腕の内側の0.14倍、0.83倍となり、薬を吸収しにくい部位だということがわかります。

ヒトにおけるヒドロコルチゾンの部位別経皮吸収率

薬が吸収されやすく、副作用が出やすい部位への使用には、1ランク弱いステロイドを使うことが勧められます。

ステロイド外用剤(塗り薬)の「強さのランク」とは?を参照

また、薬の吸収率が高くなる以下のケースも注意が必要です。

  • 傷などで角層がはがれた状態の皮膚に使用する
  • 乳幼児の皮膚に使用する

ご自身の症状に合ったステロイドの強さがわからない場合は、薬局・薬店の薬剤師、または登録販売者に相談しましょう。

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