ステロイド外用剤(塗り薬)が
使われる皮膚の病気は?
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湿疹、皮膚炎、かゆみ、赤みなどの炎症を抑える働きがあるステロイド外用剤(塗り薬)は、以下に挙げるもののほかにも、多くの皮膚疾患に使用されています。
接触皮膚炎=かぶれ
刺激物やアレルギーをおこす物質に触れた部分が赤く腫れる、ブツブツができる、水ぶくれになるなど、皮膚になんらかの異常がみられる症状。痛みやかゆみをともなうことが多いです。
アトピー性皮膚炎 ※1
強いかゆみをともなう、慢性的な湿疹、皮膚炎。乾燥した皮膚やバリア機能が低下している皮膚に、刺激やアレルギー反応が加わって生じると考えられています。顔や首、関節の周囲など、やわらかい皮膚にできやすいです。
脂漏(しろう)性湿疹(皮膚炎)
頭部や顔など皮脂の多い部位や、わきの下や股など汗をかく部位にできる湿疹、皮膚炎。
痒疹(ようしん)
虫刺されのような、かゆいブツブツがいくつもできます。
皮膚掻痒(そうよう)症
発疹などの目立った症状が見られないのに、身体中がかゆくなる症状。かいたところに炎症をおこし、二次的な皮膚疾患を招く場合もあります。
乾癬(かんせん)※1
頭やひじ、ひざなどに、赤く盛り上がったうろこ状の斑点ができ、その上に銀白色のかさぶたができる症状。かゆみや爪の変形がおこることもあります。
ケロイド ※1
炎症や外傷によっておこる、皮膚が赤く盛り上がった状態。火傷や手術の跡におこる場合もあります。
虫刺され ※2
蚊、ブヨ、ダニ、ノミ、ハチ、アブ、毛虫、ムカデ、クモなどに刺されておこる皮膚の炎症。虫によってかゆみ、痛み、腫れなど症状が異なります。
※1 アトピー性皮膚炎、乾癬、ケロイドは、自己判断では治療できない疾患です。治療の際は医療機関(皮膚科、あるいは小児科)を受診しましょう。
※2 ハチやアブに刺された際に、アレルギーによる重い全身症状(アナフィラキシーショック)をおこす場合もあります。自己判断で治療せず、医療機関(皮膚科、あるいは小児科)を受診しましょう。