ステロイド外用剤(塗り薬)の
プロアクティブ療法とは
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アトピー性皮膚炎に代表される治療や経過が長期におよぶ慢性疾患は、治療によって症状がおさまったように見えても再発したり、新たな部位に症状が発生することがあります。
そのため、再発を予防するために、ステロイド外用剤(塗り薬)で十分に症状を抑えた後、休薬日をもうけながら数日おきにステロイド外用剤(塗り薬)の塗布を続け症状が抑えられた状態を維持する「プロアクティブ療法」をとることもあります。
きれいな皮膚にするためには、症状がおさまった状態を維持することが重要です。そのためにも、症状が出たときに治療する「リアクティブ治療」ではなく、症状が出る前から予防的に治療するプロアクティブ治療が採用されています。
なお、アトピー性皮膚炎がおこると皮膚のバリア機能が低下し乾燥肌が進むため、「乾燥肌を治療する保湿剤」と「皮膚の炎症を治療するステロイド外用剤(塗り薬)」を併用します。
※ プロアクティブ療法は医師の診断・指導のもと行う治療法です。自己判断での実施や休薬・減薬をしないでください。OTC医薬品の適応外です。
※ アトピー性皮膚炎は 自己判断では治療できない疾患です。治療の際は医療機関(皮膚科、あるいは小児科)を受診しましょう。
プロアクティブ療法の治療イメージ
アトピー性皮膚炎とは
皮膚にかゆみをともなう湿疹、皮膚炎が慢性的にみられる症状のことを「アトピー性皮膚炎」といいます。乾燥によりバリア機能が低下した皮膚に、さまざまな刺激やアレルギー反応が加わって生じると考えられています。