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乾燥による秋の「湿疹」

湿度の低下が原因として考えられる秋の「湿疹」について今回はご紹介します。

湿疹とは?

赤みやブツブツ、水ぶくれなど、皮膚の表面におこる炎症の総称を「湿疹」といい、植物や金属・化学物質によるかぶれ、汗による刺激、虫さされ、アレルギー体質、内臓疾患など、その原因はさまざまです。皮膚に現れる症状の強さや経過もさまざまですが、その多くは「湿疹三角」に沿って進行します。

◆湿疹三角(湿疹が進行する過程)
(膿を持った水ぶくれ)膿疱のうほう (ブツブツ)丘疹きゅうしん (赤み)紅斑こうはん (皮膚片のはがれ)落屑らくせつ (かさぶた化)結痂けつか (ジュクジュク)湿潤しつじゅん (小さな水ぶくれ)小水疱しょうすいほう (膿を持った水ぶくれ)膿疱のうほう (赤み)紅斑こうはん (皮膚片のはがれ)落屑らくせつ (かさぶた化)結痂けつか (ジュクジュク)湿潤しつじゅん (小さな水ぶくれ)小水疱しょうすいほう (ブツブツ)丘疹きゅうしん
紅斑こうはん(赤み)
皮膚の表面に近い血管の拡張によって、皮膚が赤くなった状態
丘疹きゅうしん(ブツブツ)
皮膚の表面が小さく盛り上がった状態
小水疱しょうすいほう(小さな水ぶくれ)
皮膚のなか、あるいは皮膚の下に透明な液体が溜まって盛り上がった状態
膿疱のうほう(膿を持った水ぶくれ)
皮膚のなか、あるいは皮膚の下に白や黄色みがかった膿が溜まって盛り上がった状態
湿潤しつじゅん(ジュクジュク)
小水疱や膿疱が破れて表皮がなくなり、分泌物で湿った状態
結痂けつか(かさぶた化)
患部から出た液体や膿が皮膚の表面に固まってくっついた状態
落屑らくせつ(皮膚片のはがれ)
皮膚の表面に異常に蓄積した角質層が、皮膚からはがれ落ちた状態

こちらから、ご自身の患部の状態を知り、
対処法がチェックできます。

皮膚トラブルの状態チェック

秋におこる湿疹は、乾燥が原因の場合も

湿疹は刺激となる物質に触れる「外的要因」と、体質や体調などの「内的要因」が重なっておこると考えられています。そのため、「秋におこる湿疹の原因はこれ」と断定することはできませんが、原因の一つと考えられる“乾燥”が影響を及ぼす湿疹をご紹介します。

湿度低下が引きおこす空気の乾燥による湿疹
皮膚のいちばん外側にある「角層」は通常水分を保ち、外からの刺激が入ってこないようにバリアする働きをしていますが、秋になって湿度が下がり、空気が乾燥することで肌の表面から水分が奪われると、皮膚は角層に水分を保てなくなります。そうして角層のバリア機能が低下した皮膚は、少しの刺激でかゆみや炎症がおこりやすくなります。
皮膚が乾燥すると皮膚のバリア機能が低下し、少しの刺激でかゆみや炎症がおこりやすくなるのです。

また、肌の温度が下がると、皮膚が生まれ変わるサイクルが乱れがちになります。充分に成熟しきっていない角質細胞は面積も小さく、水分を十分に保つことができないため、肌のバリア機能や保湿能力も低くなります。これが皮膚の乾燥につながります。

湿疹の予防・対処法

保湿をする
洗顔後や入浴後には、肌を刺激する成分を極力含んでいない(低刺激、敏感肌用など)、保湿作用のあるクリームや薬用ジェルを使って保湿をし、肌にうるおいを与えましょう。
市販薬で症状をおさえる

かゆみや炎症をともなう場合は、ステロイド外用剤(塗り薬)で治療するのも有効です。自分の症状に適したステロイド外用剤(塗り薬)がわからない場合は、薬局・薬店の薬剤師、または登録販売者に症状を伝え、相談してみましょう。

保湿剤と併用する際には、塗る面積の広い保湿剤を先に塗り、後からステロイド外用剤(塗り薬)を患部だけに塗りましょう。ステロイドを塗る必要のない正常な皮膚にまで広げてしまうことを防ぐためです。

薬局・薬店で購入したステロイド外用剤(塗り薬)を5~6日使用しても改善がみられない場合は自己判断で使用を続けず、医療機関(皮膚科)を受診しましょう。

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