大人ニキビの
原因&対処法
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空気が乾燥する冬の季節、「急にニキビが増えた」という人も多いかもしれません。過剰に分泌された余分な皮脂が原因の思春期ニキビに対し、大人になってできるニキビは乾燥が原因のことも少なくありません。
今回は乾燥による大人ニキビについて、その原因や対処法をご紹介します。
大人ニキビの原因
「皮脂腺が少なく乾燥しやすい頬から口もと、あごにかけてのUゾーンやフェイスラインにできることが多い」、「ボツボツとしたニキビが繰り返しできて治りも遅い」といった症状が大人ニキビには多くみられます。
大人ニキビは睡眠不足や偏った食生活といった生活習慣の乱れや、間違ったスキンケアなどのさまざまな要因が複雑に関わっておこりやすくなりますが、なかでも、古くなった角質の蓄積と肌の乾燥が原因であることが多いです。
生活習慣の乱れにより肌の生まれ変わり(ターンオーバー)が遅くなると、古い角質が肌の表面に残り毛穴をふさいでしまいます。さらに、ターンオーバーの低下による乾燥は毛穴をふさぐ角質を厚く硬くし、大人ニキビをさらに頑固にさせる原因にもなります。そうしてふさがった毛穴にニキビのもととなるアクネ菌が繁殖し、大人ニキビが繰り返しできてしまうのです。
皮脂が毛穴に詰まった「白ニキビ」、アクネ菌が繁殖し炎症を引きおこしている「赤ニキビ」、赤ニキビが悪化し膿が溜まった状態の「黄ニキビ」など、ニキビの種類は状態によりさまざまで、それらが肌に混在しているケースも多くみられます。
ニキビと痒疹の違い
赤いブツブツができる「痒疹」と赤ニキビは見た目が似ていますが、まったく異なる皮膚疾患です。顔や胸、背中に症状が出るニキビに対し、両手足を含む全身にみられる痒疹はブツブツが硬く、強いかゆみをともないます。痒疹はときに大きさが増し、数が増えることもあります。
痒疹の原因ははっきりしないことが多いですが、虫刺されがきっかけになったり、アトピー性皮膚炎のようなアレルギーが関係していることもあります。治りにくいうえ、しっかり治療しないと繰り返すこともあるため、ステロイド外用剤(塗り薬)などで治療しましょう。
大人ニキビの予防・対処法
- 洗顔料をよく泡立て優しく洗う
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洗顔料はよく泡立てるようにしましょう。泡をよく立てずに指で直接肌をこすると、肌に刺激を与えてしまいます。手での泡立てがうまくいかない場合は、泡立てネットを使うとよいでしょう。
また、顔の皮膚は非常に薄く、少しの刺激にも敏感に反応します。ゴシゴシと力を入れて洗うのではなく、洗顔料の泡を指で優しく転がすように洗いましょう。特に皮膚が薄く乾燥しがちな目元や口元は、泡をのせるだけで十分です。
「おさらいしよう!正しい洗顔方法」 - ぬるま湯ですすぐ
- 洗顔の際は、肌より少し冷たいくらいのぬるま湯で洗い流すようにしましょう。熱めのお湯で洗うと皮脂を落としすぎて乾燥の原因となり、冷水で洗うと余分な皮脂を落としきれずに汚れが残ってしまいます。
- 洗顔後はすぐに保湿する
- 洗顔によって皮脂や保湿成分が洗い流された肌は、一時的にバリア機能が弱まり、乾燥しがちです。すぐに化粧水などで保湿するように心がけましょう。
- 規則正しい生活を心がける
- 十分な睡眠、栄養バランスのとれた食事を心がけ、低刺激で油分が少ないスキンケア製品で肌の保湿を行いましょう。
- 市販薬で症状をおさえる
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ニキビをおさえる薬は含まれる成分によって効果が異なるため、薬局・薬店の薬剤師に相談しながら症状に応じたものを選びましょう。
白ニキビには、角質をやわらかくする成分(イオウ、サリチル酸)が含まれた塗り薬が有効です。
赤ニキビや黄ニキビには、炎症をおさえる成分(イブプロフェンピコノール、グリチルリチン酸ニカリウム)やアクネ菌の殺菌作用がある成分(レゾルシン、イソプロピルメチルフェノール、ベンゼトニウム塩化物、エタノール)が含まれた塗り薬が有効です。
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