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痒疹ようしんの原因&対処法

強いかゆみをもつ赤いポツポツが皮膚に散らばってできる「痒疹ようしん」。今回は痒疹ようしんについて、その原因や対処法をご紹介します。

痒疹ようしんとは?

痒疹ようしんとは、強いかゆみをもつ皮膚の盛り上がり(※)がパラパラと散らばって発生する症状のことをいいます。 ※ 直径10ミリ以下の小さいものを丘疹きゅうしん、それ以上のものを結節けっせつといいます。

丘疹や結節は赤茶色をして硬く、かきむしることでジュクジュクしていたり、かさぶたを生じていることもあります。手足を中心に体中にできる場合もあり、慢性的に強いかゆみが続くため睡眠や仕事などの生活に支障をきたすこともあります。

痒疹

識別できる痒疹ようしん

ヘパリン類似物質には、保湿作用のほかにも血行促進作用、抗炎症作用があります。

多形慢性痒疹たけいまんせいようしん
中高年の腹部から腰を中心に、蕁麻疹じんましんのような赤い色をした丘疹きゅうしんがポツポツと生じ、やがて淡い赤茶色となったのち、群がり集まる場合もあります。再発を繰り返し、慢性的に症状が続くのも多形慢性痒疹の特徴です。
結節性痒疹けっせつせいようしん
手の甲、足の甲、肘、膝や腰に発生し、小豆大からえんどう豆大までの赤茶色をした、硬いブツブツが特徴です。結節性痒疹けっせつせいようしんは治療に対する抵抗が強く、長時間続く場合が多いです。

痒疹ようしんの原因

痒疹ようしんの原因ははっきりしていないことも多いですが、虫刺されを搔いているうちに慢性化してしまうものや、成人のアトピー性皮膚炎に生じるもの、糖尿病、肝疾患、透析などのかゆみが強くなる疾患が原因で生じるものなどがあります。

また、歯科金属などによる金属アレルギーが原因であることや、扁桃炎や副鼻腔炎、虫歯などの感染症が刺激になったり、悪性腫瘍が隠れていることもあります。

痒疹ようしんの対処法

痒疹ようしんの治療にはステロイド外用薬(塗り薬)が用いられ、かゆみに対しては抗ヒスタミン薬(内服薬)が用いられます。原因もさまざまなため、痒疹ようしんが疑われた際は医療機関(皮膚科)を受診しましょう。

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