• 薬局・薬店で相談できる皮膚トラブル

頭皮などの有毛部の
皮膚トラブルの原因&対処法

かゆみや赤み、皮膚の荒れなど、頭皮におこりやすいトラブルについて、原因や症状・対処法をご紹介します。

頭皮におこりやすいトラブルとその原因

乾燥肌(ドライスキン)

皮膚のいちばん外側にある「角層」は通常水分を保ち、外からの刺激が入ってこないようにバリアする働きをしていますが、空気が乾燥することで肌の表面から水分が奪われると、皮膚は角層に水分を保てなくなります。そうして角層のバリア機能が低下した皮膚は、少しの刺激でかゆみや炎症がおこりやすくなります。

皮膚が乾燥すると皮膚のバリア機能が低下し、少しの刺激でかゆみや炎症がおこりやすくなるのです。
シャンプーかぶれ
シャンプーに含まれる成分が皮膚に触れることでおこる「かぶれ(接触性皮膚炎)」の一種。かゆみやヒリヒリするような痛みをともなったり、皮膚が赤く腫れあがったり、ジュクジュクした水ぶくれやただれ、ブツブツなどの症状がみられます。
「かぶれ(接触性皮膚炎)」とは
汗かぶれ
身体から出る汗には、塩分やアンモニアなどの成分がごく少量含まれています。こうした成分が肌を刺激することで皮膚が荒れたり、かぶれた状態になることを「汗かぶれ=汗による接触皮膚炎」といいます。
汗かぶれ
脂漏性湿疹(皮膚炎)
過剰な皮脂の分泌、皮脂成分の異常、ビタミンの不足、ストレスなどが原因でおこる「脂漏性しろうせい湿疹(皮膚炎)」は、頭や生え際、顔面などの皮脂の分泌が盛んな部位に生じ、白から黄色のうろこ状のフケをともなう赤みがみられます。
「脂漏性湿疹(皮膚炎)」とは

頭皮などの有毛部の皮膚トラブルの対処法

症状が出たら、すぐに原因となる物質を取り除く
シャンプーや整髪料などを使用してかゆみや赤み、腫れなどの症状が出たときは、原因となった物質をすぐに水で洗い流しましょう。原因となる物質を取り除いた後も、手で触ったり、こすったり、掻いたりしないように。掻くことで症状がより悪化する可能性があります。
汗をかいたままの肌を放置しない
汗をかいたらタオルでこまめに拭き取ったり、可能ならばシャワーで軽く洗い流すようにしましょう。汗かぶれは肌のバリア機能が低下することでもおこりやすくなるため、タオルで拭いたりシャワーで洗い流す際は、ゴシゴシと肌をこすらないように気をつけましょう。
フケがたまらないように適度に洗髪する
洗髪の頻度は個人差がありますが、皮脂やフケがたまらないように適度に行いましょう。その際には、フケを無理に取ろうとゴシゴシと爪を立てて強く洗髪しないようにしましょう。
市販薬で症状をおさえる
頭皮のかゆみや赤みはローションタイプのステロイド外用剤(塗り薬)で治療するのも有効です。できるだけ毛につかないように、患部に指で直接やさしく塗りましょう。容器の口を患部に直接つけないように注意してください。容器が細菌などで汚染されて、炎症が悪化する原因になります。
「ローションは軟膏やクリームと何が違うの?」

自分の症状に適したステロイド外用剤(塗り薬)がわからない場合は、薬局・薬店の薬剤師、または登録販売者に症状を伝え、相談してみましょう。

薬局・薬店で購入したステロイド外用剤(塗り薬)を5~6日使用しても改善がみられない場合は自己判断で使用を続けず、医療機関(皮膚科)を受診しましょう。

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