おしりにぶつぶつが!
予防策&対処法は?

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「おしりがかゆくて触ったらぶつぶつができていた」、「おしりのぶつぶつがなかなか治らない」といったお悩みはありませんか? 今回はさまざまな要因によってできる「おしりのぶつぶつ」についてご紹介します。
おしりにぶつぶつができる原因
ニキビ、かぶれ、虫さされなど、おしりにできるぶつぶつの原因はさまざまですが、おもに以下のような皮膚トラブルが考えられます。
ニキビ
お尻にもニキビはできることがあります。肌の乾燥やホルモンバランスの乱れ、ストレス、睡眠不足などで皮脂が増え、毛穴が詰まることで発生します。悪化すると膿がたまり、座ったときに痛みを感じることもあります。
大人ニキビの原因&対処法かぶれ(接触皮膚炎)
衣類や下着のこすれ、洗剤や柔軟剤、長時間のデスクワークでの圧迫などが刺激となり、皮膚に赤みや小さな発疹をおこすことがあります。アレルギーによる場合もあり、強いかゆみをともなうことが多いです。
かぶれ(接触皮膚炎)の原因&対処法虫さされ
蚊やダニ、ブヨ(ブユ)などの吸血性の虫や、ハチや毛虫など毒をもつ虫にさされると、赤いぶつぶつやかゆみ、腫れが出ます。さされた部位によっては強い炎症や水ぶくれができることもあります。
虫さされの原因&対処法あせも(汗疹)
汗を排出する「汗管」が一時的につまり、汗が肌の内側にとどまることでおこります。赤く小さなぶつぶつができてかゆみをともなうタイプ(紅色汗疹)と、白っぽい小さな水ぶくれができてかゆみがないタイプ(水晶様汗疹)があります。
あせもの原因&対処法おむつかぶれ
おむつの中の蒸れや汚れによって皮膚が炎症を起こし、赤みやただれ、小さな水ぶくれが出ます。カンジダという真菌(カビの一種)が関わることもあります。
赤ちゃんのおむつかぶれ。対処法は?アトピー性皮膚炎
皮膚のバリア機能が弱いため、刺激やアレルゲンに反応しやすく、強いかゆみと湿疹が繰り返しあらわれます。慢性化すると皮膚が厚くなり、乾燥やかさつきもみられるようになります。
毛包炎
毛穴の奥に細菌が入り込んで炎症をおこした状態です。赤いぶつぶつや膿をもったできものが出ることがあり、かゆみや痛みをともなう場合もあります。常在菌のマラセチアが増えて炎症を起こすこともあります。
おしりにできるぶつぶつの予防・対処法
1通気性のよい下着を選ぶ
ポリエステルなど化学繊維ではなく、通気性のよい綿素材の下着を選びましょう。蒸れにくく、刺激も少ないので安心です。
2洗いすぎ・拭きすぎに注意する
トイレットペーパーで強くこすったり、温水洗浄便座を何度も使いすぎたりすると、皮膚のうるおい成分が失われてバリア機能が低下します。やさしく洗うようにしてください。
3清潔を心がける
汗をかいたときはすぐにタオルで拭きましょう。シャワーで洗い流すのもよいでしょう。汚れや汗を放置すると菌が繁殖しやすくなります。
4保湿を習慣にする
乾燥した皮膚は刺激を受けやすく、ぶつぶつの原因になります。入浴後や乾燥する季節には、保湿効果が高いヘパリン類似物質配合の保湿剤を使って肌を守りましょう。ただし、ヘパリン類似物質でかぶれる子どもは少なくないため、おむつかぶれやあせもの予防など、子どもに使用する際には白色ワセリンをオススメします。
5ニキビ用ケア用品を活用する
おしりのニキビには、顔用の低刺激なニキビケアアイテムを使うのも有効です。刺激が強いものは逆効果になることがあるため使用しないでください。
6長時間座りっぱなしを避ける
同じ姿勢で座り続けると蒸れて皮膚に負担がかかります。こまめに立ち上がったり、姿勢を変えたりしましょう。
7市販薬で症状をおさえる
おしりのぶつぶつにかゆみや炎症をともなう場合は、ステロイド外用剤(塗り薬)で治療するのも有効です。ただし、にきびや毛包炎はステロイド外用剤(塗り薬)でかえって悪化するので使用するべきではありません。自分の症状に適したステロイド外用剤(塗り薬)がわからない場合は、薬局・薬店の薬剤師、または登録販売者に症状を伝え、相談してみましょう。
保湿剤と併用する際には、塗る面積の広い保湿剤を先に塗り、後からステロイド外用剤(塗り薬)を患部だけに塗りましょう。正常な皮膚にまでステロイド外用剤(塗り薬)を塗り広げてしまうことを防ぐためです。
薬局・薬店で購入したステロイド外用剤(塗り薬)を5~6日使用しても改善がみられない場合は自己判断で使用を続けず、医療機関(皮膚科)を受診しましょう。