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発疹ほっしんとは

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肌にブツブツや水ぶくれが急に出てきたり、かいてもいないのに皮膚の一部が急に赤くなったり。これら皮膚に現れる変化を「発疹ほっしん」といいます。今回は発疹ほっしんについてご紹介します。

発疹ほっしんとは

目で見たり手で触れることでわかる皮膚の様々な変化を「発疹ほっしん」と呼んでいます。つまり、発疹ほっしんとは何かしらの病気を指すのではなく、“皮膚に現れる変化”の総称であり、発疹ほっしんには色や大きさ、形や質感など、さまざまな種類がみられます。

発疹ほっしんと湿疹の違いは?

皮膚にさまざまな変化が出ている状態を「発疹ほっしん」と呼ぶのに対し、皮膚の表面に起きるさまざまな炎症の総称を「湿疹」といい、皮膚炎とも呼ばれます。つまり、発疹ほっしんは症状で、湿疹は病名(診断名)です。発熱、のどの痛みは症状で、風邪は病名であるのと同様です。皮膚に何らかの症状が出た時に「湿疹がでた」とおっしゃる方は多いのですが医学的には誤った表現です。発疹ほっしんをよく観察して湿疹、にきび、蕁麻疹じんましんなどの病名をつけるわけです。

湿疹、皮膚炎の原因&対処法

発疹ほっしんの種類

発疹ほっしんは皮膚に現れる変化を示すため、色や大きさ、形や質感などにはさまざまなバリエーションがあります。代表的な4つの症状を以下に挙げます。

紅斑こうはん(赤み)

皮膚の表面に近い血管の拡張によって皮膚が赤くなった状態をいい、湿疹、虫さされなどによくみられる症状です。
皮膚の表面は盛り上がらず、色だけが赤く変化しているものを「紅斑」といいますが、丘疹(ブツブツ)、水疱(水ぶくれ)、膿疱(膿をもった水ぶくれ)などが周囲にみられる紅斑はとくに「紅暈こううん」と呼びます。
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紅斑(赤み)

丘疹きゅうしん(ブツブツ)

皮膚の表面が小さく盛り上がった状態をいい、かぶれ(接触皮膚炎)などによくみられる症状です。
直径1センチ以内のものを「丘疹」といい、直径5ミリ以下の小さなものを「小丘疹しょうきゅうしん」と呼びます。
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丘疹(ブツブツ)

小水疱しょうすいほう(小さな水ぶくれ)

皮膚のなか、あるいは皮膚の下に透明な液体が溜まって盛り上がった状態を「水疱」といい、直径5ミリ以下のものを「小水疱」と呼びます。小水疱はあせもなどによくみられる症状です。水疱の液体はおもに血液の液体成分や細胞成分から成りますが、とくに血液を含んで赤く見えるものを「血疱けっぽう」と呼びます。
あせもの原因&対処法

小水疱(小さな水ぶくれ)

膿疱のうほう(膿を持った水ぶくれ)

皮膚のなか、あるいは皮膚の下に白や黄色みがかった膿が溜まって盛り上がった状態をいいます。
また、皮膚の下にできた空洞のなかに膿がたまっている状態を「膿瘍のうよう」といいます。
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膿疱(膿を持った水ぶくれ)

発疹ほっしんの進行

皮膚に現れる症状の強さや経過もさまざまですが、湿疹の場合、発疹ほっしんの多くは「湿疹三角」に沿って進行します。

◆湿疹三角(湿疹、皮膚炎が進行する過程)
(膿を持った水ぶくれ)膿疱のうほう (ブツブツ)丘疹きゅうしん (赤み)紅斑こうはん (皮膚片のはがれ)落屑らくせつ (かさぶた化)結痂けつか (ジュクジュク)湿潤しつじゅん (小さな水ぶくれ)小水疱しょうすいほう (膿を持った水ぶくれ)膿疱のうほう (赤み)紅斑こうはん (皮膚片のはがれ)落屑らくせつ (かさぶた化)結痂けつか (ジュクジュク)湿潤しつじゅん (小さな水ぶくれ)小水疱しょうすいほう (ブツブツ)丘疹きゅうしん

こちらから、ご自身の患部の状態を知り、

対処法がチェックできます。

皮膚トラブルの状態チェック

発疹ほっしんの原因

皮膚に発疹ほっしんが出る原因は、虫にさされる(虫さされ)、金属や薬品のような刺激となる物質に触れる(かぶれ)、薬を飲む(薬疹)、体が疲れて免疫能が下がる(帯状疱疹)、体質的に生後間もなくでる(アトピー性皮膚炎)など、さまざまです。

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