足や手、身体がかゆい!
かゆみの症状&種類

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「かゆみ」といっても、原因やおこる場所、症状はさまざま。今回は発生部位によって異なるかゆみの症状や種類の代表例をご紹介します。
全身のかゆみ
かぶれ(接触性皮膚炎)
何らかの刺激物質や、ある特定の物質が皮膚に触れたときにおこる皮膚炎のことです。かゆみやヒリヒリするような痛みをともなったり、皮膚が赤く腫れあがったり、ジュクジュクした水ぶくれやただれ、ブツブツなどの症状がみられます。
かぶれ(接触皮膚炎)の原因&対処法蕁麻疹
基礎疾患や感染症、特定の食材や薬剤などが原因で皮膚の一部が突然赤く盛り上がったり、かゆみや焼けるような痛みがあらわれる症状です。通常いくつもの皮疹が集まって発生します。一つひとつの皮疹の多くは24時間以内に痕を残さず消えますが、毎日のように繰り返しあらわれます。
蕁麻疹の原因&対処法
あせも
汗を大量にかいたまま放置したときにおこる、水ぶくれやかゆみといった肌のトラブルを「汗疹」といい、一般的には「あせも」と呼んでいます。あせもは赤ちゃんによくみられる症状ですが、近年の猛暑などにより、大人や高齢者にも増えています。
あせもの原因&対処法

虫さされ
虫が血を吸ったり、さしたり、咬んだりすることによっておこる皮膚の症状のことをいいます。虫のもつ毒成分や唾液成分などの異物が皮膚のなかに侵入することで刺激反応やアレルギー反応がおこります。
虫さされの原因&対処法
足のかゆみ
- 皮脂欠乏性湿疹(皮膚炎)
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乾燥してうろこ状の鱗屑(皮膚の表面の角層が肥厚し、剥がれた状態)がみられる皮膚に、亀甲状の赤みや円形の赤みが生じ、さらにかゆみが増した状態をいいます。高齢の方の膝から下に生じることが多く、大腿や腰に広がることもあります。
皮脂欠乏性湿疹(皮膚炎)の原因&対処法

- 異汗性湿疹(汗疱)
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足の裏に突然小さな水ぶくれが左右対称に多発し、かゆみや痛みをともなう症状のことをいいます。小さな水ぶくれがくっつき合って、より大きな水ぶくれになることもあります。
異汗性湿疹(汗疱)の原因&対処法

- 痒疹
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強いかゆみをもつ皮膚の盛り上がりがパラパラと散らばって発生する症状のことをいいます。赤茶色で硬く、かきむしることでジュクジュクしてきたり、かさぶたを生じることもあります。手足を中心に体中にできる場合もあり、慢性的に強いかゆみが続くため睡眠や仕事などの生活に支障をきたすこともあります。
痒疹の原因&対処法

手のかゆみ
- 手湿疹
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手指の乾燥や鱗屑(皮膚の表面に角層が異常に蓄積することで、正常な状態よりも厚くなってうろこ状の白色片を生じること)から始まり、手のひら全体や手の甲まで赤みや水ぶくれが広がっていき、強いかゆみや痛みをともなう症状のことをいいます。悪化すると皮がむけたり、ひび割れが生じ、傷口がただれてしまったりすることもあります。
手湿疹の原因&対処法

- 異汗性湿疹(汗疱)
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手足の指や手のひらに突然小さな水ぶくれが左右対称に多発し、かゆみや痛みをともなう症状のことをいいます。小さな水ぶくれがくっつき合って、より大きな水ぶくれになることもあります。
異汗性湿疹(汗疱)の原因&対処法

- しもやけ(凍瘡)
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冬などの急に気温が下がった際に、かゆみをともなう赤色や赤紫色の腫れがあらわれる症状のことをいいます。おもに手足の指先、耳たぶといった身体の末端部にみられ、寒さが緩む春には症状が軽くなるのが特徴です。
しもやけ(凍瘡)の原因&対処法

ステロイド外用剤による対処法
上に挙げたような「かゆみ」について、市販されているステロイド外用剤(塗り薬)が有効な場合もあります。薬局・薬店の薬剤師に考えられる原因と症状を伝え、使用できるステロイド外用剤(塗り薬)があるか相談してみましょう。
原因がわからない、症状が広範囲にわたっている(※1)、腫れやかゆみが強い、薬局・薬店で購入したステロイド外用剤(塗り薬)を5日~6日使用しても改善がみられない場合は自己判断で治療を続けず、医療機関(皮膚科)を受診しましょう。
なお、ストロングランク(※2)以上のステロイド外用剤(塗り薬)を顔などに使用する場合、500円玉より大きいサイズの患部には使用しないでください。
※1「広範囲」とは=症状が大人の手のひら2枚分以上の範囲にわたっていることを指します。顔などの場合は、症状が500円玉の大きさ程度以上の範囲にわたっていることを指します。※2 ステロイド外用剤(塗り薬)は作用する強さによって「ウィーク」から「ストロンゲスト」まで、5段階に分類されます。 ステロイド外用剤(塗り薬)の「強さのランク」とは?